無料ブログはココログ
2020年8月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31          

« 2019年11月 | トップページ | 2020年1月 »

2019年12月

2019年12月30日 (月)

フレーズ感、リズム感、和声感、そして譜読み力。基礎力の大切さ。

25日に今年最後の本番である「ベートーヴェン祭り」が終わると、早速翌日・翌々日と年に何回かうかがっている松山レッスン、そして東京レッスンからの倉敷レッスンでした。

たまに見る生徒も毎週のように見てる生徒もある時突然今まで出来なかったことが出来るようになってすごくいい音楽になる瞬間があって、その瞬間はすごく嬉しいですね。

来て弾いてみたら変身してることもあるけれど、レッスン中の声かけで突然変身することもある。それなら最初からその声かけをすれば良かった、とも思うんですがそれまでに言い続けたいろいろなことが積み重なっての上でじゃないと意味がないんだろうなぁ。

実際不思議なことに、本人の中に気持ちの面でも技術の面でもその準備が出来ていないうちはその声かけは出てこないんですよね。頭に浮かびもしない。


それにしてもかなり厳しいことも言うし、ものすごく基礎的なことに戻ってレッスンしたりもするのに、よくみんなついて来てくれているものだ。

難しい曲に挑戦することも大事。たくさんの曲をこなすことも大事。

だけど一番大事なのは音楽の根っこの部分を感じられるようになること。

固い言葉で言うと「基礎」ですが。


でもひたすら指のエクササイズをするとかそういうことではなくて、まずはそこにある音楽を当たり前のように感じられるようになること。

当たり前のようにリズムを感じ、当たり前のように和声を感じ、そして当たり前のようにフレーズを紡ぐ。

当然複雑な曲になればなるほど難しいです。

技術的に難しい曲もやはり難しい。

しかし、そういう難しい曲を必死に練習すれば身につくかというとそうでもなくて、そもそもが出来ていない人はだいたい身につかない。

難しい曲になればなるほど、何の和音なのか、メロディがどこからどこまでなのか、なんて基本的なことも分からなくなり、挙げ句の果てには指を頑張って動かしているだけの何拍子なのかも分からない音楽になってしまう。

それでも指がすごく回って綺麗なタッチで弾けていたらかなりな部分まで評価されてしまうんですね。

そこを見抜けずにここまで来てしまったのがクラシック離れの一つの原因だと思っています。


インヴェンション ・ソナチネ・ブルグミュラーなどの(技術的に)簡単なものを音楽的に弾くことが出来ないのに難しい曲を音楽的に弾くことは絶対に出来ない。

そして凄まじく難しい曲を一見音楽的な仕草と抑揚で弾いていても実は小手先でやっている、というのを僕は敏感に感じ取ってしまう。

なのでかなり弾けている人にももう一度ブルグミュラーなんかをやらせてみたりします。

そして半分くらいの人はここでいやになってやめます(笑)。

まあ気持ちは分からないでもないけど、これが本人の気持ちじゃなくて親の見栄とか子供に対する過度の期待・自信だったりすると子供がかわいそうだなぁ。


あ、あと譜読み能力は大事ですね。なんのかんので自分も生徒も忙しくなって思うように出来ていないけれど、初見はなるべく宿題に出すし、レッスンでもするようにしています。

初見で当たり前のように音楽的に弾く。

簡単なものからでいいので。

そうやっているうちに譜読みは必ず出来るようになります。


データを取ったわけじゃないけど、8割くらいの人は譜読みが出来ないから伸び悩むんじゃないかな。

だいたい小学校高学年から中学の初めくらいで突然曲が複雑で長くなってつまずきますね。

それを乗り越えたら今度は高校や大学でスクリャービンやらラヴェルやらの本当に複雑なものが出できたところが次の鬼門。

譜読みに2ヶ月かかりました、なんて話もよく聞くけど、そんなことをやっていては1年に1曲しか仕上がらなくなってしまう。

1年に1曲しか勉強出来ない人と1年に5,6曲勉強出来る人では当然進度が変わってきます。


そしてそうやって頭の中で仕上げたものを実際音にするためのテクニックは必要不可欠。

簡単な曲だけ弾くわけにはいかないから指も回らないといけないけれど、それよりも大事なのは自分が望んだ音色がちゃんと出る指・腕・体を手に入れること。

そう考えると一言で「基礎」と言ってもやるべきことがたくさんある。

それと目の前のコンクールや本番のためにやらないといけない曲とを両立させるのは本当に大変です。日々研究です。


そして今日は年末最後のリハーサルでした。(レッスンはまだ明日まである^^;)

Ab78a43d5524466da5cbc8cc7a47c08e

2月16日の岡山での4台ピアノ・8人のピアニストでのコンサートです。

ゆっくりスコアを読んで全部のパートを把握しておこうと思ったけど、全然そんな時間はなかった。

指揮者の方々はどうやってこんな(もっとたくさんの)情報量を把握するんだろう。あ、いや、これもやはり基礎力か?

« 2019年11月 | トップページ | 2020年1月 »