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2019年3月

第7回カンマームジークアカデミー in 呉

第7回カンマームジークアカデミー in 呉が終わりました。いつも終わると春になってるんですが、今年はまだ寒いですね。期間中にいつの間にか桜が咲いているのはいつも通り。

このセミナーはいつも終わってみると熱い空気が流れていたことに気づくのですが、先生みんなが違う意見やキャラクターを出し合いながらも気持ち的に同じ方向を向いていて、とても充実した幸せな時間でした。受講生はピアノが今回はちびっ子が増えて、果たして先生たちの熱い気持ちと音楽に耐えられるのか、キャピキャピした子供の発表会みたいになってしまわないか(ほとんど自分の生徒なので、失礼!)心配していたのですが、全くの杞憂でした。音楽的にも気持ち的にも高いものを求める先生たちに刺激を受けてどんどんみんなの演奏が変わっていく様は魔法のよう。

自分の生徒たちがどんどん変わっていく様を見ながら、このセミナーに来るとなんでみんなどんどん変わっていくんだろうな、と考えていました。もちろんすごい先生たちからのアドバイスを4日間で洪水のように浴びるのは一番大きなこと。共演する先生が最低でも一人。そこにそれぞれの楽器の先生がピアノの場合は2人、ヴァイオリンはなんと3人付きます。カルテット以上だと共演の先生が2人。同じ組に受講生が他にもいたらその楽器の先生もレッスンで付きます。こうやって寄ってたかってアドバイスが来るのでのんびりと構えたりかたくなになってる暇はありません。そして、それだけの高い要求を4日間でなんとか物にしてあの素晴らしい呉市文化ホールで弾かなければならない。

そしてもう一つ大きな要素は、それが室内楽であるということ。例えばピアノソロの曲だとしたら、しかもそれがコンクールだったとしたら、どれだけ「音楽的に弾きなさい」「もっと思い切っていろんなことをやりなさい」と言ってもどうしても間違えずにちゃんと弾けるかどうかが気になってしまう人が多い。でもこちらは室内楽なので、1人だけ間違えないように変な流れで弾いていたら当然合わないし、1人だけ守りに入った音楽だとすごく貧弱な感じになってしまう。そこに何とかして気づかせようと講師陣で働きかけるので、自然と音楽的に他と調和しつつ突き抜けた演奏を目指すようになるのでしょう。

修了演奏会後の打ち上げ(からの二次会)でたくさんの受講生と話すのも、また後から送ってくれた感想やFBなどの投稿を読むのもとても嬉しいです。ここで繋がった縁がどんどん広がって、音楽もどんどん広がって、また来年たくさんの人に呉で会えることを楽しみにしています。
最後に、これだけ長期間のセミナーを支えてくださった方々ありがとうございました。コンサートを作るよりもきっとはるかに大変な作業だと思います。みなさんお疲れ出されませんように!

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3月の予定

さて3月の予定を見てみましょう。今月も先月と負けず劣らずコンサートラッシュです。

まずは、もう終わってしまいましたが3月1日は宮崎で「ココから音楽大作戦」。カウンターテナーの藤木大地氏が立ち上げたコンサートで、第1回にも参加しています。ビクターでデビューの頃から一緒にやっているギターの大萩康司さん、今回初参加のシンガーソングライターのJILLEさんとともに、最高にエキサイティングですしかも心の中まで染み込むようなステージになりました。






3月4日は日本橋三井タワーでのアトリウムコンサート。吹き抜けのロビーでの演奏と言うことでいろんなところから音が聞こえてきましたが、途中からその空間だけは透明なドームで守られているようにお客さんとの一体感と緊張感が出来上がりました。



3月8日は広島で松本和将と門下生によるコンサート。カンマームジークアカデミー in 呉の事務局もやってくださっている広島アマチュア音楽界のドン(失礼)、浅田さんの企画で作陽大学院をなんとオールバッハプログラムで修了したばかりの難波大君も一緒に出ます。それぞれのソロの他連弾でブラームスのハンガリー舞曲などもあります。





3月11日はカフェモンタージュにてフランク「プレリュード、コラール、そしてフーガ」のコンサート。他にはモーツァルトのピアノソナタK.310、ブラームスの6つの小品Op.118もあります。



3月12日14日は毎月行っているカワイ浜松でのプライベートレッスン。レギュラーで参加している子供たち、どんどんみんな上手になっていて幸せな気持ちです。



3月17日は倉敷音楽祭「倉敷のヴィルトゥオーゾVOL.4」。今回はゲストアーティストとして新進気鋭のチェリスト上野通明さん、お隣の広島交響楽団と神奈川フィルの首席ヴィオリスト安保惠麻さんに来てもらい、倉敷市出身の3人のヴァイオリニストと共演していただきます。岸本萌乃加ちゃんも加わり3人のヴァイオリニストによる3大ピアノトリオ、そして後半はシューマンのピアノ五重奏曲です。





3月21日は名古屋音大での公開レッスンとミニコンサート。受講生は高校生たち。たくさんの才能に会えることを楽しみにしています。ミニコンサートではしつこく(笑)ブラームス6つの小品Op.118を演奏します。



3月24日は久々のパルテノン多摩でのリサイタル。今年は自分にとってフランス物の年ですが、ここではドイツプログラム。いつ弾いても安心の月光、テンペスト、またブラームス6つの小品Op.118など、とても濃いプログラムです。



3月26日からはカンマームジークアカデミー in 呉の開幕。今年も濃い5日間になることでしょう。
初日の3月26日はアカデミーアーティストによるスペシャルコンサート「小説の中の室内楽」。村上春樹さんの「騎士団長殺し」と藤谷治さんの「船に乗れ」の中で使われている室内楽を、国内トップクラスのアーティストによる演奏でお聞きいただきます。



最終日の3月30日は修了演奏会。嬉し泣き、悔し泣き、またもちろん最高の笑顔など本気の4日間をくぐり抜けてきた受講生たちのここでしか見られない表情が見られることでしょう。講師陣も受講生と一緒に演奏します!



いろいろな場面で皆さんとお会いし、音楽を共有できることを心から願っています。

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日本橋三井タワーアトリウムコンサート

日本橋三井タワーでのアトリウムコンサート終わりました。
東京フィル首席の金木博幸さんとブラームスのチェロソナタ第2番、
ソロでフランクの「プレリュード、コラール、そしてフーガ」、
再びデュオでラフマニノフのチェロソナタから第3楽章、サン=サーンス「白鳥」。
オープンなスペースなので上のレストランの音なども聞こえてきて難しい条件でしたが、そこには間違いなくコンサートホールのような一体感と緊張感が生まれていました。
天井が高かったので、フランクを弾いているとまるで教会で弾いているような気分。

フランクの音楽は「宗教的」とよく言われますが、では「宗教的」というのは一体何なのか。
キリスト教ではない自分には外から見るしかなかったものが、音楽を奏でることで中にいる人たちの感覚を共有出来ることは大きな財産です。

例えばブラームスの6つの小品Op.118を弾く時にブラームスという1人の人間に降りかかったドラマを考えるのと違って、
「プレリュードコラールフーガ」ではもっと普遍的な何かを表さないといけないのかな、と思っていたのですが、
やはり1人の人間の願いや祈りから生まれたものだからもっとパーソナルな感情でいいんだな、と今回思いました。
その中には亡くなった人を悼む気持ちもきっとあるんだろうな。
いろんなことがリンクして胸が痛くなりながら演奏してましたが、そうやって心の扉を開いてくれるのも音楽の大事な役割なのでしょう。
この曲はブラームスやベートーヴェンのいくつかの曲と並んで、これからずっと大切にしていかないといけない曲だ。



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