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モーツァルトヴァイオリンソナタ・ピアノソナタ全曲演奏会






このコンサートについて詳しく書こうと思ってたのに、あっという間にもう明日になってしまった。
これは大変なシリーズだ、きっと。なんでいつもこういう自分の首を絞めるようなシリーズを始めることになってしまうんだろう。Mなのか。それともセルフSなのか。高い山があると登りたくなる心境なのか。それとも辛さを調節できるカレーがあるととりあえず激辛を注文したくなる心境なのか。
たまたま先週は穴水でやはりモーツァルトばかりのコンサートがあった。その時に弾いたのは明日も弾く第2番K.280ヘ長調、第9番K.310イ短調、第11番K.331イ長調「トルコ行進曲付き」。「とっても楽しそうに弾いてますね」といろんな人から言われたけれど、モーツァルトは怖いのである。これはもう、清水の舞台からずっと下をのぞき続けているくらい。でも決して飛び降りてはいけない。綱渡りをしないといけない。勢いに任せてしまったら落ちる。慎重になりすぎても落ちる。いや、違うな、最高に慎重で神経を張り巡らせている部分と、勢いよく風のようになっている部分と、どちらも同時に持っていないといけない。そして、そんな足元の怖さは全く感じさせないような楽しげな表情でい続けないといけない。
それにしても、よく考えたら全編モーツァルトだけというプログラムはあまり組んだことがないかもしれない。僕の場合だいたいあとにベートーヴェンを弾くので、知らず知らずのうちにモーツァルトが前菜のようになっていたことは否めない。だけどモーツァルトだけのプログラムの場合、モーツァルトで始まりの雰囲気を出し、モーツァルトで真ん中の緊張感を作り、モーツァルトで最後の盛り上がりを作らないといけない。当たり前だけど。全く気をぬく暇がない。この天使のような音楽を書く作曲家は、演奏者に一瞬たりとも休む時間を与えてくれない。もしかしたら悪魔なのかもしれない。いや、それもやっぱりどちらも同居しているということなんだろう。
モーツァルトのピアノソナタは、苦手意識を克服するために2006年のアニバーサリーイヤーに全曲演奏会を小田珈琲館でさせて頂いた。その時は無我夢中で弾いていたけれど、それから一応モーツァルトも手の内にある作曲家の1人だと思えるくらいにまでなった。なによりもシンフォニーやオペラを聞いていると楽しくて仕方ないほど好きになってきた。そんな今ヴァイオリンソナタとピアノソナタの全曲演奏に挑むのはいいタイミングかもしれない。
モーツァルトが好きで好きでたまらなくて、また得意な作曲家でもある相方のはなこちゃんとのヴァイオリンソナタはヴァイオリンの音色に寄り添うように土台を作って掛け合いをして、ピアノソナタはそれらを全部一人でしないといけないのでアンテナの張り方を変えて、ステキなモーツァルトの1年間に出来ればいいなと思います。

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