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2017年10月

10月を振り返って

ずいぶん寒くなってきましたね。皆さん風邪などひいていませんか?僕は鼻炎持ちで少し寒くなるとすぐ鼻がジュルジュルになって、「風邪ひいたの? 」と心配されるのですが、実はたいした風邪はひいていません。最近はちょっとでも怪しいなと思うとすぐ葛根湯などを飲むようにしているので、それも功を奏しているのかもしれない。

さて、10月の活動振り返ってみましょう。まずは6日からはACT音楽セミナー。毎年ここで会うアマチュアの方々ともずいぶん仲良くなって、楽しいひとときを過ごしました。



その中日の7日には1日だけ抜けさせてもらって、園田高弘先生のメモリアルシリーズに出演しました。普段全く弾かない、というかあまり好きではない部類に入るドビュッシーの前奏曲。なんとなく知ってる曲だな、というくらいな認識で「アナカプリの丘」から4曲続けてのチョイス。練習してみるとえらい難しい。
まあそんなもんだろうと思いつつ会場に行くと一緒に出る仲間からも「大変な曲を選んだね」と言われ^^;。
苦手な作曲家だし、たった4曲で勝負しないといけないし、園田高弘先生の奥様は会場で聞かれてるし、柄にもなく指が震えましたが、その分普段の慣れた曲にはない凄まじい集中力が出せました。やって良かった。しかしドビュッシーは多分もう弾かない(笑)






12日はカワイ梅田でペダルセミナー最終回。
もう7月くらいにはほぼ満席になっていたそうで、そうやって自分を必要としてくれて、演奏や考え方を聞きに来てくれるというのはとても嬉しいことです。また次の計画を練らなければ。



翌日13日は豊橋での上里はな子・松本和将デュオリサイタル。
今回は今までやってたフロイデンホールからアイプラザ豊橋に場所を移しての開催でした。このホールは改修されてリニューアルオープンした時にもこけら落としをしたご縁のあるホール。
ちょっとデュオには広いホールですが、相変わらずクロイツェルは一緒に弾くとすごい構築された世界が作れて楽しい。ものすごく細かい音符がヴァイオリンとピアノと一緒に動いていたりするので、それはやはりピタッと合わないと本当の姿ではないんですねぇ。CD聞いててもなかなかないですが。もっともっと突き詰めていければいいな。





21日は戸塚区民センターさくらプラザで、前橋汀子さんプロデュースのコンサート。
第1回からいくつかご一緒してますが、もう8回目です。今回は初のピアノトリオで、元東京カルテットの原田禎夫さんがチェロを弾かれました。自分が生まれる前から活躍している巨匠2人との共演。時間の重さ、歴史の流れを感じた本番でした。



翌日22日は高崎のピアノプラザシューベルトサロンでリサイタル。
ここにはありとあらゆるピアノが置いてあるんです。それもとりあえず新品というのではなくて、すごくいい時期のすごくいい個体が。ピアノの試弾してるだけで一日過ごせます^^;。
今回はクリスティアン・ツィメルマンが日本ツアーのために選定したというハンブルクスタインウェイ。そこまで古いピアノではないですが、ありえないくらいのすごい鳴りでした。ロシアンプログラムにはうってつけ。展覧会の絵の最後の方は何か別のスイッチも入ったような気がします。



25日は、来月11月26日のリサイタルのためのプレレクチャー。タカギクラヴィア松濤サロンで本番で使うのと同じピアノで少しずつ演奏しながら想いを語りました。
これがまたすごいピアノ。大砲のような音がします。展覧会の絵は好きではなかったけど好きになりました、という声をいくつも聞けて良かったです。

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29日は前橋汀子さんの札幌公演。
今月はカルテットツアーをやって、一晩で2曲コンチェルトを弾く本番もあって、トリオもあって、そしてリサイタル。巨匠めちゃくちゃ元気です。そしてアンコールも5曲という。エネルギーと健康あってこそですね。

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今月は元気だな、と思ったら振り返ってみるとそこまで忙しくないですね。来月は7回の本番と4回の講座。能登まで行っての公開レッスンもあるので、持ちこたえなければ。その最後がリサイタルなので、そこで力尽きてる、なんてことにはならないようにしないと(笑)

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リサイタルのチラシ



今回のリサイタルのチラシは、初めての試みとしてデザイナーさんと直接お会いして僕のイメージや要望をお伝えして出来上がったものです。演劇やダンスの世界などでは当たり前のことなのかもしれませんが、デザイナーの太田さんご自身もクラシックのアーティストと直接お話をしてチラシを仕上げるのは初めてとおっしゃってました。
僕の稚拙なイメージを伝えただけなのに、出来上がってみたらすごいものになってました。自分は絵も下手だし、視覚に関するものはことごとく苦手なので、チラシにこだわるなんてことは出来ないものだと今まで思っていましたが、こうやって信頼の置けるデザイナーさんとイメージを共有することでもっともっと面白い世界が作り出せるんじゃないか、ということを実感しています。
モチーフはもちろんハルトマンのキエフの大門です。


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追憶

毎月恒例の浜松レッスン。いつもと違う道を通っていつものカワイ浜松に向かっていたのだけれど、その時ふと遠い記憶が頭をよぎった。亡き中島和彦先生のおうちは確かこの道沿いにあったはず。駅からバスで一直線に南に行き、そう、あのちょっとした陸橋のような盛り上がりを越えた先の、左の角にひなびた商店の長細い食堂のようなものがある所に。
2度ほど合宿に行っただけなので本当に思い出せるのかどうか不安だったけれど、実際にその場所を通るとはっきりと記憶がよみがえってきた。そのひなびた商店に晩御飯を買いに行ったときのこと、先生が自ら洗濯気を回して洗濯をしてくれたこと、生徒みんなをレストランに連れて行ってくれて先輩たちはみんなお酒を飲んでいるのに、「君はりんごジュースでいいでしょ?」と言われ何故かみんなに笑われたこと。
普段から何かが降臨すると研ぎ澄まされたものすごく怖いレッスンだったけれど、浜松にいるときは常に降臨してて(笑)それはそれは怖かった!合宿中なのに部屋でごろ寝してテレビを見ていたら「君はもう帰りなさい」と怒られたり、レッスン中の先生のそばにあるウノをソローッと取りに行ったら下を向いたまま「ウノはダメ」と怒られたり、自分の曲が全然仕上がってないのに友達の曲を遊びで調子に乗って弾いていたらガラッと先生が入ってきて「今度それやったら破門だぞ」と怒られたり。まぁ全部自分が悪いんですが^^;。それからというもの、破門になるかもしれないと慌てた高校2年生の松本君は、心を入れ替えて練習をするようになったのでした。そして練習をすると弾けるようになるということに気づいたのでした。めでたしめでたし。
続きはまた今度。

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リサイタル in 高崎

‪高崎でのリサイタル終了。



ピアノはクリスティアン・ツィメルマンが来日ツアーの前にハンブルクで選定した2台のうちの1台とのこと。ものすごい鳴りので、展覧会の絵盛り上がりました。
プロムナードはラヴェル流のトランペットの感じではなく、「ボリス・ゴドゥノフ」のソリストと合唱の感じで。歌詞はやっぱりロシア語が一番しっくりきますね。チャイコフスキーならイタリア語でもいけそうな気がする‬んだけど。‪
キエフの大門はガツンとしたffではなく、空間を埋め尽くすような強音で立体感を持って。
16年前に録音した時はとてもじゃないけどそんな音色は出せずに、パッションとイマジネーションだけでなんとかしてた。


ずいぶんいろんなことが出来るようになったものだ。こうなると俄然楽しくなる。来月に向けてどんどん磨いていこう。




25日のプレレクチャーでしゃべる材料もどんどん増えてきたぞ。多分収集つかないぞ(笑)‬
‪そして嵐の中を帰っています。またこのパターンだ(笑)‬

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前橋汀子トリオ in 戸塚区民センターさくらプラザ




戸塚での前橋汀子さんと原田禎夫さんとのピアノトリオ無事終了。弾きなれたメンデルスゾーンと、実はまだ2回目のベートーヴェン大公。
自分が子供の頃にも活躍していた先輩達と一緒に弾くことが多くなってできましたが、今回の2人の巨匠は自分が生まれる前から既に大活躍されていた方々。その時間の蓄積と言うのはすごいものですね。胸を借りる、とか勉強をさせていただいた、というのはあまりにも日本的な表現ですが、自分にとって得るものがたくさんあった本番だなと思います。
音楽的にも技術的にも自分の好きなようにできて、自分の今もっているものの範囲だけで完結させてしまえるソロと違って、室内楽はやはり極限を引き出す作業だな、と思います。
さて、明日はリサイタルー!


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ぶらぁぼ

‪今日発刊のぶらぁぼに11月26日の東京文化会館でのリサイタルのインタビュー記事が載りました。
‪見てくださいね。



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アンドレ・プレヴィン、比類なき温かい天才

21日の戸塚でのコンサートに向けて、移動中にベートーヴェン大公の勉強中。楽譜を見ながらいろんな人の演奏を聴いていると、今まで見えてなかったたくさんの気持ちが見えてくる。この時間が一番の幸せ。あ、違う、本番の次に幸せ。指が動くようになるために練習してる時間は正直しんどい。こうやって頭の中でいい音楽が鳴りさえすれば指は勝手に動いてくれればと思うんだけど、そういうわけにはいかないねぇ。



今のところ僕の中で大公のベストレコーディングは、プレヴィン・ムローヴァ・シフのもの。カザルストリオよりもデュ・プレよりもケンプよりも、僕はこっちが好き。
プレヴィンという人はホントに懐の深い天才だな、と思う。近寄りがたい天才、常軌を逸した天才、頭回りすぎで冷たく感じられる天才、いろいろいるけれど、プレヴィンのは温かい天才だな、と。んーちょっと違うかな。心を開かせてくれる天才、かなぁ。学生の頃は、アシュケナージのラフマニノフコンチェルトの指揮をしてる人くらいの認識で、ラフマニノフの交響曲も振ってるな、というくらい。ショスタコのピアノコンチェルトでバーンスタインの指揮でピアノも弾いてたからびっくりしたんだけど、あぁ、指揮者だけどもともとピアノも弾くんだな、と。ショルティもミュンフンもそうだし、それ自体はそこまで。そのあとで何気なくジャズのオムニバスを聞いていて圧倒的にカッコいい「マイ・フェアレディ」を聞いて、何気なく演奏者欄を見た時の衝撃!!プレヴィンのプロフィールに何となく「ジャズ」というワードは見たことがあったけど、本気でジャズから出発した人だとは全く思っていなかった。今の時代2つのジャンルをまたがって活動している人はたくさんいるけれど、ジャズファンはプレヴィンをジャズピアニストだと思ってるし(「え?クラシックの指揮もするの?」)、クラシックファンはプレヴィンをウィーンフィルなんかも指揮するクラシックの音楽家だと思ってるし、こんな人は他にいないんじゃないかな。もちろん大公の演奏が好きなのは、そんなすごい人だから好きなわけじゃなくて、単純に聞いてて心地よいからです。カップリングになってるブラームスの1番もまた素晴らしい。

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上里はな子・松本和将デュオリサイタル in 豊橋

今日は上里はな子・松本和将デュオでの大切な本番の1つ、豊橋でのリサイタルでした。去年までのフロイデンホールからアイプラザ豊橋に場所を移しての開催。このアイプラザ豊橋はリニューアルオープンの時のオープニングイベントでもデュオで演奏したことのあるご縁のあるホールです。4年半ぶりにその時と同じ舞台に立って演奏しながら、いろんなことを思い出していました。様々な出会い、その後ホームグラウンドとなる豊橋での初めてのデュオでの演奏、首の怪我。そんなに昔のことではないような気もするし、ずいぶん昔のことのような気もするし、その時出会った人達はもう生まれた頃からみんな知ってるような気がするし。
そんな中弾くクロイツェル。ベートーヴェンの音楽自体はとても激しい、ぶつかる要素もたくさんある音楽ですが、ヴァイオリンとピアノの関係自体はぶつかり合いではなく、丁々発止のなんたらとかでなく、いかにしてオーケストラのように溶け合って一緒に盛り上げて行くかということだと思いました。あの細かい音の羅列が全てキレイにハモった時、誰も聞いたことのないクロイツェルが生まれるんだろうな、と。
このコンサートを支えてくれた全ての人に感謝。




毎年お願いしている譜めくりの森田さんも一緒に。

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園田高弘memorial series

‪園田高弘先生のメモリアルコンサート終わりました。
今回はドビュッシーのプレリュード全曲。僕は1巻の5番「アナカプリの丘」から8番「亜麻色の髪の乙女」までを担当しました。
こんなにドビュッシーを弾くことはこれからあるかな^^;‬



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10月の予定

そして10月になったので今月の本番を見てみましょう。

まずは10月6日から9日まではACT音楽セミナー。相方のはなこさんや漆原啓子さんらとともに各地から受講に来た音楽家たちと室内楽三昧の日々です。

中日の10月7日はちょっとACTを抜けさせてもらって、毎年恒例の園田高弘メモリアルシリーズ。今年はなんとドビュッシーの前奏曲をみんなで全曲弾こうという企画で、珍しく僕がドビュッシーを弾きます。





10月12日はカワイ梅田でのペダリングセミナー最終回。午後からはアドバイスレッスンもするんですが、どちらもいっぱいになっているようです。





翌日13日はアイプラザ豊橋で、上里はな子・松本和将デュオのリサイタル。広島に引き続きクロイツェルを弾きます。全曲を弾いて景色が変わって見えるようになってきたモーツァルトのヴァイオリンソナタから、前期の名曲K.305も弾きます。





21日は戸塚区民文化センターさくらプラザにて、前橋汀子さんとチェロの原田禎夫さんとのトリオの演奏会です。前橋さんが5年計画で10回のコンサートをされているシリーズの一環で、ベートーヴェンの大公とメンデルスゾーンの1番のトリオを演奏します。



翌日22日は高崎のピアノプラザにてサロンコンサート。世界中のありとあらゆるピアノのある大きな楽器店で、何年か前にピアノを見に行った時になかなかさわれないエラールなどのピアノを時間を忘れて何時間も弾かせてもらったのはよく覚えています。今回は素晴らしいスタインウェイがあるということで、11月26日のリサイタルと同じプログラムで演奏します。



25日には、松濤のタカギクラヴィアサロンで11月26日のリサイタルのプレレクチャー。本番で使うのと同じ楽器でレクチャーをさせて頂けるということで、曲の中身だけでなく楽器のことにもたくさん触れられると思います。レクチャー後には懇親会もあります。



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29日は前橋汀子さんのコンサートで札幌です。

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