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運命と私




ベートーヴェン4番のコンチェルトの2楽章。若い頃は、なぜオケが強く始まるのにピアノはそれを無視するかのように弱々しく演奏しなければならないのか納得がいかなかった。オケをうまく引き継ぐためには、フォルテとは言わないまでもある程度の勢いと充実感のある音色で弾くべきではないのかと思い、実際にそのように弾いていた。でも、これはきっと「運命」と「自己」というようなことなんだろうなぁ。ピアニストはただ佇んでいればいい。そしてだんだん周りの音が遠ざかっていき、その内面にスポットライトが当てられていく。歳を重ねるとだんだんいろんなことが見えてきて、本当に楽しいと思う。

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