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第30回倉敷音楽祭、倉敷のヴィルトゥオーゾ




第30回倉敷音楽祭、「倉敷のヴィルトゥオーゾ」終わりました。
かつては朝比奈隆さん指揮の豪華なメンバーの祝祭管弦楽団でベートーヴェンやブラームスの交響曲全曲などをやって話題になっていた倉敷音楽祭、僕自身もコンチェルトや室内楽で何度か出演させていただきましたが、第20回を境に祝祭管弦楽団はなくなり地域交流の音楽祭へと大きく転換していました。もちろんそれはそれで楽しいものになっていたのだと思いますが、昔を知っているクラシック奏者としては淋しい気持ちを持って眺めていました。そこに今回、松本和将プロデュースで倉敷にゆかりのある演奏家のコンサートを作ってくれないかという依頼が来たのです。いろんな案が出ましたが、まずはやはり直球勝負の室内楽。小さい頃から知っている今は世界的に活躍しているソリストを集めてのスーパーアンサンブルです。チェロにはスペシャルゲストで20代の頃から何度も共演している趙静さんに来ていただきました。
メンバーと曲目は以下の通り。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
Vn. 守屋剛、黒川侑
Va. 中村洋乃理
Vc. 趙静
Pf. 松本和将

ショパン: 英雄ポロネーズ(松本)
エルガー:愛の挨拶、クライスラー:シンコペーション(守屋)
チャイコフスキー: ワルツスケルツォ(黒川)
ジンバリスト: サラサーテアーナよりタンゴ(中村)
ピアソラ: グランタンゴ
――――休憩――――
ブラームス: ピアノ五重奏曲へ短調Op.34
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

2日前に倉敷に集合して、初日などはホールが閉まる22時までミッチリリハをしただけあって、初めて組み合わせでもどんどん息がぴったりになっていきました。何よりも良かったのは、誰一人として「とりあえずまとまればいい」というメンバーがいなかったこと。とりあえずそつなくまとめることは決して難しいことではないんです。でも崩れるリスクを負いながらそこから先に行かないとエキサイティングな音楽にはならない。1人でやるなら自分が頑張ればいいだけですが、室内楽でそれをやるにはみんなが同じ方向を向いてないとバラバラになっちゃうんですね。方法論もありますが、最後はやはり気持ち。そういう意味では今日のコンサートは気持ちの勝利ですね。
やはり室内楽は楽しい!月末には一年で一番楽しみにしているものの一つ、カンマームジークアカデミー in 呉で朝から晩まで音楽のことと共演者のことと生徒のことしか考えない、室内楽漬けの日々が始まります!

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コメント

3月12日(土)14時、倉敷市芸文館大ホール、 倉敷のヴィルトゥオーゾ ピアノクインテット コンサートに行きました。
倉敷市ゆかりの若い男性音楽家4人と、中国出身のチェロ奏者の紅一点、チョウチンの5人のソロと、後半は5人の室内楽でした。
お目当ては、ブラームス、ピアノ五重奏曲へ短調op.34です。
20才台から30才台の5人のメンバーは、思いきりやってくれました。
息もピタリと合い、エネルギッシュな演奏で、ぐいぐいと重厚な音で、生き生きと、瑞々しく、ブラームスの音楽世界が、ホール一杯に鳴り響きます。
圧倒されました。
若い音楽家5人のひたむきなエネルギーに。
演奏は、5人各自がほどよく主張しつつ、バイオリン、ビオラ、チェロの音色が、きれいに溶け合い、ピアノが締めて、素晴らしい室内楽となりました。
大満足でした。
来年の倉敷音楽祭に
も、若い音楽家による、室内楽を開催して頂けたら、幸いです。当日の(土)は、行楽シーズンと重なり、地下駐車場に置けるか、心配だったため、コンサート開演の2時間ちょっと前に、車で行きました。
若い音楽家の皆さま、お疲れさまでした。
また、このような企画をして下さった松本さま、アルス倉敷に、ありがとうを。

投稿: rie | 2016年3月14日 (月) 21時09分

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