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2015年8月

松平定知さんの朗読とのベートーヴェン3大ソナタ




松平定知さんの朗読とのコンサート、

去年、そして先月の浜離宮に引き続き今回はベートーヴェンです。

毎回主催者の田代さんがご自分で作曲家の手紙を元に台本を作られるのですが、
不勉強なことに知らないものばかり。

ベートーヴェンがこんなに情熱的な手紙を書いていたんですね。
一度人生を追いかけながら手紙を全部読んでみると面白いかもしれない。
ベートーヴェンというと気難しい顔で理想を追い求めているイメージがありますが、でも本当はすごく人間的な人なんですよね。
ハイリゲンシュタットの遺書も久しぶりにちゃんと全文を聞いて心を打たれました。
リサイタルで弾くときも、ベートーヴェンの手紙を読んでから弾くと感情移入出来ていいかもしれないhappy01

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上里はな子&松本和将デュオリサイタル

軽井沢での前橋汀子巨匠との共演の次の日からは、






上里はな子&松本和将デュオで3連続本番でした。





軽井沢からビューンと、尾道・倉敷・広島へと移動してのコンサート。





26日はデュオリサイタルではないですが、尾道のいつもレッスンをしているサロンで、





生徒たちと共に出る演奏会でした。





第1部で生徒が演奏して、第2部で





ベートーヴェン:ピアノソナタ第8番「悲愴」





ブラームス:「F.A.Eソナタ」よりスケルツォ





シューマン:ヴァイオリンソナタ第1番





を演奏しました。





こういう演奏会は生徒たちのゲネにも付き合って、気持ちのケアもして、





生徒の本番の間はドキドキしながら聞いて、





しかも自分たちも完璧な演奏をしないといけないから意外と大変なのですが、





でも温かい雰囲気の本番になっていいですねhappy01







そして翌日は、ベートーヴェンピアノソナタ全曲演奏会などでおなじみの、





倉敷は小田珈琲館でのデュオリサイタル。









はなこ倉敷に初登場ですscissors





プログラムは以下の通り。





☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


ブラームス:ヴァイオリンソナタ第2番イ長調Op.100





ブラームス:「F.A.Eソナタ」よりスケルツォ





――――休憩――――





シューマン:ヴァイオリンソナタ第1番イ短調Op.105





ブラームス:ヴァイオリンソナタ第3番二短調Op.108





〜アンコール〜





マスネ:タイスの瞑想曲





クライスラー:愛の喜び


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆





最終日28日はこれまたベートーヴェンでおなじみの、





広島はライフワン221ホール。









ここでは2年前にトリオでも演奏しています。





プログラムは小田珈琲館と同じ。





どちらのコンサートもたくさん人が来てくれて、温かい雰囲気になりました。





特にはなこを地元の倉敷に紹介出来たのが良かった。





それにしても、ブラームスのヴァイオリンソナタが素敵なのは長年知ってましたが、





初めて手がけたシューマンの1番、





素敵note





なんでシューマンってこんなに想いに溢れた音楽が書けるんだろう。





1楽章の湧き出て止まらない激情も素敵だし、2楽章の語りかけるような旋律がまたシューマンならでは。





そしてそこから3楽章でガラッと変わって恐ろしいほどの無窮動。





ベートーヴェンの、例えば熱情の3楽章で見せるような無窮動にも似ているけれど、





ベートーヴェンのは相手を縛り付けて動けなくさせるSっ気たっぷりの無窮動。





シューマンのはむしろ自分がどこまでも追いかけられて逃げられない、強迫観念にも似たような無窮動。





シューマンって生きていくの大変だったんだろうなぁ。





ちなみに、このソナタが書かれたのが1851年。





その2年後にブラームスとシューマンが出会います。





もちろんブラームスとクララも。





「その時歴史は動いた。」





シューマンがもしクララに出会わなければ、あんなにたくさんの想いに溢れた名曲は書かなかったでしょう。





そしてブラームスもまた然り。





今回弾いたスケルツォは、まだブラームスの魅力はほとんど発揮されていないと言ってもいいような気がします。





そこからの悩みと大きな愛情と、そしてそれをどこにも吐露することの出来ない苦しさと、そんな切ないまでの感情を生涯音に込め続けたんでしょうね。





そう考えると、すごいのはクララか・・・happy02





そんなことをつらつらと考えながら、はなこと共に音楽のことだけを考えた3日間はとても幸せな時間でした。





第2回では、なぜかブラームスのヴァイオリンソナタの中で1番渋い「雨の歌」と、





シューマンの第2番を演奏します。





まだ決まってないですが、来年の春くらいかな〜。





お楽しみにhappy01





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天皇皇后両陛下!

久々の軽井沢大賀ホールでの本番でした。







前回来たのはいつだったか、オーボエ宮本文昭さんの伴奏だったのですが、今回は前橋汀子さんのコンサートです。

珍しい5角形のホールで、相変わらず音がいい!

今回はちょっと特別なコンサートでした。

なんと、天皇皇后両陛下がご臨席されたのです。

6月のサントリーホールに皇后さまがお越しになって、コンサート後にお話しさせていただいてからこんなにすぐ、また来てくださるとは。

これも前橋さんパワーなのかな。

終わった後には、今回も少しだけお話をさせて頂きました。

皇后さまはこの軽井沢でのご静養中に草津でピアノの演奏もなさるらしく、

僕にも左のペダルの使い方などをご質問されました。

コンサートよりも緊張していたので(というかコンサートはあまり緊張しない)、返答がしどろもどろになっていなかったか心配です。

さて、明日からは上里はな子&松本和将デュオで、尾道・倉敷・広島で3日連続本番です!

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第1回ほっと龍山ピアノマスタークラス その3

21日この辺から眠気マックスでしたが、レッスンが始まると一気にスイッチが始まるから不思議なものです。
昨日の体の使い方のレッスンなどもふまえての個人レッスン。
そして、夜はお待ちかねのバーベキューです。


期待した通り鹿肉や猪肉も出てきました。マスターがわざわざ豊川まで買いに行ったという野菜も美味。
花火したり蛍を見に行ったりもして、山生活を堪能。



22日、ついに最終日です。
ものすごく長い間いたような気がしますが、たった5日なんですね。
呉の室内楽セミナーでもそうだけど、ずっと同じ場所で同じメンバーと音楽以外のことは何も考えない生活をしていると、そこに何年も前から住んでいたような感覚になります。
室内楽が特にみんなで一緒に音楽を作り上げていくからなおさらですが、ピアノのマスタークラスでも同じような感覚になるものですね。

この日は修了演奏会。


午前中はリハーサルをして午後から本番です。
みんなそれぞれに最初のレッスンの時とは随分違ういい演奏をしてくれました。
できるようになったこともあるし、新たな課題も見つかったでしょうし、今後に活かしてくれるといいですね。
僕も急遽最後に弾くことになったので、月光ソナタを弾きました。

そして最後に修了式をしてマスタークラスを終えました。
開講式ではまだ雰囲気も硬く、僕も自分で喋っていて何のことを言ってるかよくわからなくなっていたのですが、5日間を経て演奏会を終えた後だと言いたいことが自然と次から次へと出てきますね。

また来年の予定は決まっていませんが、第1回と言う事はきっと第2回があるはずなので、また来年ここで受講生たちや地元の方々と音楽漬けになることを楽しみにしています。




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第1回ほっと龍山ピアノマスタークラス その2

20日は、パーソナルトレーナーの宮坂博さんも合流しての体の使い方講座&レッスンでした。





まずは1時間くらいの目安で座学、だったのですが、宮坂さんの豊富な知識がそんな時間で収まるわけもなく、2時間近く喋り続けたのでした。
ちなみに、宮坂さんは仕事としてはパーソナルトレーナーの取締役(?)をしているのですが、整体師さんでもあり、武道もやり、出身は早稲田の哲学という異色の経歴の持ち主で、その知識も驚くほど広いんです。
そして、例えば僕が「昔のハイフィンガーの影響か、肘を外に出して弾く人が多い」という話からバレエの姿勢の話に繋がったり、とにかくその引き出しをつなげていくのがうまい。
久しぶりにお話して僕もたくさん刺激を受けました。
それから、少ない時間だけど一人一人の問題点を解決させるためのアドバイスレッスン。




指のトレーニングではないので、体の使い方の観点からのレッスンなのですが、結局のところ「呼吸」と「腰・肩甲骨」に行き着くんですねぇ。
話の中で僕が試しに弾いてみたり、という場面がちょくちょくあるんですが、僕の動きを後ろで見ながら宮坂さんがよく驚いてるんですね。
トレーナーさんから見てもなかなか難しい動きをしているようで、演奏家というのは自然に手と指を動かしているだけのように見えてかなり高い身体能力を要求されるみたいですね。
あ、「運動苦手なんだ」っていう人も心配いらないです。
僕も体育は一番苦手な科目でしたから(笑)。
ピアノを弾くための体の動きがうまく出来ればそれでいいわけです。
ピアノを練習しているだけで自然といつの間にか出来るようになる、というのが理想ですが、なかなかそうもいかないのでこういうところで徹底的に学べばきっと体も使えるようになるはずです。

レッスンの後は、地元の方のための健康講座を宮坂さんがされたのでみんなで聴講。
高齢者が半分以上のこの地域なんですが、驚いたのは皆さん元気なこと!
毎日山を歩いてるからですかねぇ。

この日は宮坂さんも宿に泊まられたので、晩ご飯を食べながらまた引き続きみんないろんな話をしてくれて、そして男の受講生が一人いたので大浴場でまたいろんな話をしてくれ、出てからもまた何人か集まってきたんでいろんな話をしてくれて、延々何時間話したんだろう。
宮坂さん自身も楽しそうでした。






つづく

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第1回ほっと龍山ピアノマスタークラス その1

「第1回ほっと龍山ピアノマスタークラス」が無事終わりました。

浜松市の市街地から北に1時間ちょっと、天竜川を遡った山間にひっそりとある天竜区龍山町での開催だったんですが、その秘境っぷりにビックリ。


車で向かったのですが、何十分も川と道と山と空しかない風景が続くんです。
こんなところに本当にホールがあるんだろうか、と思っていたら、突然集落が現れて立派なホールがありました。


受講生達もすでに集まっていて、軽く開講式。
知った顔もいますが、まだまだ固い雰囲気。
ここで主催側の方々とも初めて皆さんにお会いしました。過疎・高齢化が進む龍山地区をなんとかしようと立ち上がったNPO法人、ほっと龍山の主催だったのですが、彼らのふるさとであるこの地域をなんとか盛り立てて、文化や歴史を保存していこうという強い気持ちが伝わってきました。やはりこういうことは直接話をしないと分からないですねぇ。

開講式のあとはペンションに移動して歓迎会。


普段マスタークラスは近くのホテルなどにバラバラに泊まって、ということが多いと思いますが、何せ陸の孤島なものでこの地域にあるペンションに僕も含めてみんな泊まるんです。


ホールから、すれ違いも出来ないような山道を延々20分以上、標高にして400mも登るのですが、このペンションがとても面白くて、マスターも個性的で、いいところでした。



田舎なことですから、夜が早い。
20時には歓迎会が終わり、お風呂に入っても21時。
暇を持て余した受講生達と下の食堂にいたら、マスターがレコードを出してきてくれました。


クラシックもたくさんあって、歌謡曲(!)なども含めると4,000枚以上あるそう。
中には生まれて初めて見るSPもたくさんありました。
そして、あれやこれやとレコード鑑賞しながらオセロ大会(笑)。
この会はその後毎日人が増え続け、時間も遅くなり続けるのです。

さて、19日はマスタークラス1日目。




この日はいつも通りピアノの個人公開レッスン。
下は中1から上はなんと僕の親世代の方まで。
結構みんな学びたいという意識が高くて、とてもレッスンしやすかったです。

夜ははなことともに、地元の方のためのデュオリサイタル。



もちろん受講生も聞きます。
たった300人ほどの集落なんですが、たくさんの人が集まってくれて嬉しかったです。

今日のプログラムです。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
ショパン:子犬のワルツ

モーツァルト:トルコ行進曲

ショパン:英雄ポロネーズ

エルガー:愛の挨拶

クライスラー:美しきロスマリン

シューベルト:ピアノとヴァイオリンのためのソナチネ第1番ニ長調

マスネ:タイスの瞑想曲

サラサーテ:ツィゴイネルワイゼン

(アンコール)

クライスラー:愛の喜び
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

あー、気づくとまたやってる、愛に始まり愛に終わるプログラム(笑)

つづく

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ショパンの作品に隠された物語とテクニック 〜レクチャーコンサート in 浜松

もう一昨日のことになってしまいましたが、浜松のカワイでレクチャーコンサートをしました。初めての浜松での演奏で、しかも初めてのレクチャーコンサート。

講座じゃないから、ちゃんと全曲演奏しないといけないけど、コンサートと違ってたくさんしゃべらないといけない。しかも朝10時!

まずはいつもの通り幻想即興曲から。弾き終わってから、扇風機が回っていることに気付いたので止めてから、もう一度中間部のさわりを弾いてみます。そうすると、あら不思議。扇風機を止めただけで音の空間が全く変わって、ppもきれいに響くようになりました。物理的にきれいな音が出るだけではダメで、その空間にどのように響かせるか、というのがとても大切。もっと言うと、音が出る前からそこに響きがあるようなイメージが大切です。そんな空間の作り方を別れの曲の冒頭で説明し、子犬のワルツで名曲がいかにいろんな気持ちを受け止めてくれるものなのかを説明し、革命のエチュードでは、エピソードを頭で理解するだけではなく自分のことのように気持ちで表現するということを説明しました。

そしてメインのバラード1番。この曲はもう、いくらでも言うことがあります。今回は、具体的な弾き方よりもイメージの話を主体に、調性や和声だけからいかにして物語を感じ取るか、という話をしました。そして最後はもちろん演奏。

なかなかキツかったけど、ショパンの世界が伝わったかな。















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