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ヤナーチェク:コンチェルティーノの集い

去年の5月にもトリオで演奏した、川崎ミューザなどの設計者の小林さん宅でのサロンコンサート、

今回はどうしてもやりたかったこの曲を演奏させて頂きました。

ヤナーチェクのコンチェルティーノ。

2011年1月のヤングプラハ音楽祭 in 東京コンサートでチェコの人たちと一緒に弾いて以来、いつかまたやりたいと思っていたんですが、

ピアノ、ヴァイオリン×2、ヴィオラ、クラリネット、ファゴット、ホルンという超変則的な編成のため、なかなか出来ないでいたんですが、

去年9月の北軽井沢のセミナーで本濱君とクラリネッティストに出会って、ヤナーチェクをやるなら彼しかいない、と思ってから一気に話が進みました。

せっかくなので、管の人達にソロを弾いて(吹いて?)もらって、前半はハチャトゥリアンのクラリネットトリオで締め。

最初は意味が分からなかったこの曲ですが、いやはや、面白い。

いろんな異国の景色が出てくるミュージカルのよう。

主人公の歌とは全然関係ない風景が後ろにフッと見えたり、横からチャチャを入れる他の人物がいたり、そしてあの最後の終わり方!

きっと悲劇なんだろうけどどこか滑稽で笑える。

最後のクラリネットの「タッタラッタ」ってのがずーっと続くところは、頭の中できっと聞こえてたんでしょうね。

ハチャトゥリアンって分裂気質かいな。それともそんな感じを創り出しただけなのかな。もうちょっと掘り下げたい気がします。

後半はストラヴィンスキーの兵士の物語トリオ版。

こんなに変拍子がやっかいな曲は初めてかもしれない。

僕は普段楽譜を見ながら初めての曲を聴いてて落ちることなんてまずないんですが、完全にどこを弾いてるのか分からなくなってたからなー。

ストラヴィンスキーって、別に変拍子だからというわけではないんですが、気持ちや情景が流れていくんじゃなくて、パズルを組み合わせて積み木をしてるような気がして、よくわからない作曲家の一人だったんですが、

今回はうんうん言いながら取り組んだおかげで少し近づいた気がします。

そのあとは、変な曲が続いたので美しいシューベルトのヴァイオリンとピアノのためのソナチネでホッとしてもらい、

いよいよメインのヤナーチェク!

いやー、楽しかった!!

ヤナーチェクってホントに変人だな。

スクリャービンとかは変になっていく過程がよく分かるし、全部理性的に分析されている倒錯なので、僕的には入り込みやすいんですが、

ヤナーチェクみたいに本人的には当たり前に普通の世界を描いてるだけなのにおかしい人は演じるのが難しい。

このコンチェルティーノもモラヴィアの自然への愛が表されていて、最初は「春」なんてタイトルもついてたくらいなのに、

明らかに春じゃない(笑)。

いや、本人の中ではそれは春であって、自然であったんだろうなぁ。

でも、第1楽章に「無愛想なハリネズミ」なんてコンセプトを与えるところからして、普通の人の感覚じゃないですよね。

あ、このコンセプトとヤナーチェク自身の解説があって、面白いのでまた載せますね。

それにしても、楽譜の冒頭に、「ピアノパートは暗譜で弾くこと」という指示があるので暗譜してみたんですが、覚えにくいこと!

そんなに変な和音が多用されてるわけじゃなくて、無調でもないんだけど、次の展開が全く読めない。

あまりにも覚えられないので、コピーしてピアノパートだけ大きな紙に貼ってパート譜作ってみました。

こんなことしたの初めてだわcoldsweats02

他のパートの人たちも、譜づらは簡単なのでパパッと合わせれば出来そうな感じがしてくるんですが、なかなかそうもいかない。

それぞれの感覚が同じ方向を向いていないと不思議なほどピッタリこないんです。

でも、そこまで思い入れを持って接したのが功を奏して、とっても盛り上がりました。

また聴きたいという声をたくさん(といってもホームコンサートなので数えられるくらいのお客さんですが)頂いたので、どこかで再演したいな!






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