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2015年3月

第3回カンマームジークアカデミー in 呉

夢のような5日間が終わりました。
そのあとは夢の中でも曲が流れるし、いろんな受講生や演奏家仲間のふとした瞬間がフラッシュバックしてくるし、大変。

あそこにいると大きな家族の中にいるみたいな気持ちになってくる。
かわいい弟たちや妹たち(まだ息子娘の年代じゃないよね^^;)もみんな頑張りました。

こんなに演奏会後に泣き出す受講生をたくさん見るマスタークラスもなかなかないかもしれない。
感極まった涙もあるだろうし悔し涙もあるだろう。
それだけ講師陣は本気で各々の持っているものを最後の1滴まで振り絞ることを要求する。
それから、みんなで音楽を作らないといけないのでその緊張感と喜びもきっとソロとはまた違うんでしょう。

このアカデミーを通してガラッと音楽が変わってくれる人が何人もいるのが最高の喜び。
修了演奏会でうまく弾けた〜、で終わってしまっては学芸発表会と同じで、これを通してその人の音楽人生がどう変わっていくかが楽しみでなりません。

このアカデミーがたくさんの受講生にとってスタート地点であり、帰ってくる場所であって欲しいと願っています。



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斎藤雅広さん

先月書いた斎藤雅広さんとの対談、そろそろ出ますよ^_^「月刊ショパン」を買いに本屋さんへGO!



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東へ




あさってのリサイタルに向けて、岡山は和気町のサエスタにホール練習に行ってきました。
10年前の第1回コンサートの時には全然使われてなくてモコモコだったこのピアノも、ずいぶん鳴るようになってきたもんだ。
あさってはまた懲りずにショパンエチュード全曲^_^

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ヤナーチェク:コンチェルティーノの集い

去年の5月にもトリオで演奏した、川崎ミューザなどの設計者の小林さん宅でのサロンコンサート、

今回はどうしてもやりたかったこの曲を演奏させて頂きました。

ヤナーチェクのコンチェルティーノ。

2011年1月のヤングプラハ音楽祭 in 東京コンサートでチェコの人たちと一緒に弾いて以来、いつかまたやりたいと思っていたんですが、

ピアノ、ヴァイオリン×2、ヴィオラ、クラリネット、ファゴット、ホルンという超変則的な編成のため、なかなか出来ないでいたんですが、

去年9月の北軽井沢のセミナーで本濱君とクラリネッティストに出会って、ヤナーチェクをやるなら彼しかいない、と思ってから一気に話が進みました。

せっかくなので、管の人達にソロを弾いて(吹いて?)もらって、前半はハチャトゥリアンのクラリネットトリオで締め。

最初は意味が分からなかったこの曲ですが、いやはや、面白い。

いろんな異国の景色が出てくるミュージカルのよう。

主人公の歌とは全然関係ない風景が後ろにフッと見えたり、横からチャチャを入れる他の人物がいたり、そしてあの最後の終わり方!

きっと悲劇なんだろうけどどこか滑稽で笑える。

最後のクラリネットの「タッタラッタ」ってのがずーっと続くところは、頭の中できっと聞こえてたんでしょうね。

ハチャトゥリアンって分裂気質かいな。それともそんな感じを創り出しただけなのかな。もうちょっと掘り下げたい気がします。

後半はストラヴィンスキーの兵士の物語トリオ版。

こんなに変拍子がやっかいな曲は初めてかもしれない。

僕は普段楽譜を見ながら初めての曲を聴いてて落ちることなんてまずないんですが、完全にどこを弾いてるのか分からなくなってたからなー。

ストラヴィンスキーって、別に変拍子だからというわけではないんですが、気持ちや情景が流れていくんじゃなくて、パズルを組み合わせて積み木をしてるような気がして、よくわからない作曲家の一人だったんですが、

今回はうんうん言いながら取り組んだおかげで少し近づいた気がします。

そのあとは、変な曲が続いたので美しいシューベルトのヴァイオリンとピアノのためのソナチネでホッとしてもらい、

いよいよメインのヤナーチェク!

いやー、楽しかった!!

ヤナーチェクってホントに変人だな。

スクリャービンとかは変になっていく過程がよく分かるし、全部理性的に分析されている倒錯なので、僕的には入り込みやすいんですが、

ヤナーチェクみたいに本人的には当たり前に普通の世界を描いてるだけなのにおかしい人は演じるのが難しい。

このコンチェルティーノもモラヴィアの自然への愛が表されていて、最初は「春」なんてタイトルもついてたくらいなのに、

明らかに春じゃない(笑)。

いや、本人の中ではそれは春であって、自然であったんだろうなぁ。

でも、第1楽章に「無愛想なハリネズミ」なんてコンセプトを与えるところからして、普通の人の感覚じゃないですよね。

あ、このコンセプトとヤナーチェク自身の解説があって、面白いのでまた載せますね。

それにしても、楽譜の冒頭に、「ピアノパートは暗譜で弾くこと」という指示があるので暗譜してみたんですが、覚えにくいこと!

そんなに変な和音が多用されてるわけじゃなくて、無調でもないんだけど、次の展開が全く読めない。

あまりにも覚えられないので、コピーしてピアノパートだけ大きな紙に貼ってパート譜作ってみました。

こんなことしたの初めてだわcoldsweats02

他のパートの人たちも、譜づらは簡単なのでパパッと合わせれば出来そうな感じがしてくるんですが、なかなかそうもいかない。

それぞれの感覚が同じ方向を向いていないと不思議なほどピッタリこないんです。

でも、そこまで思い入れを持って接したのが功を奏して、とっても盛り上がりました。

また聴きたいという声をたくさん(といってもホームコンサートなので数えられるくらいのお客さんですが)頂いたので、どこかで再演したいな!






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前橋汀子ヴァイオリンリサイタル in 宗像

ちょうど博多駅と小倉駅の間くらい、東郷駅から少し走ったところにある宗像ユリックスというホールで前橋さんのリサイタルがありました。

北九州は北九州音楽祭などで何度も行ったお馴染みの場所、福岡はそこまで多くはないけれどやっぱりちょくちょく訪れたことのある場所、

その間の街に行くのは初めてでした。

都会の福岡から電車に揺られて30分、突然山と川とたまに畑みたいな景色になったと思ったらそこが東郷駅でした。

のどか〜happy01

岡山県で言うと美作落合くらいの感じ。

やっぱり僕は都会よりも田舎が好きだなぁ。

ホールのそばには古墳もありました!




前方後円墳〜。

子供が駆け登れるくらいの小型の古墳でしたが、何だかロマンがかきたてられますね。

時の流れを感じさせる場所や物は大好きなのです。

ホールの響きも良くて、




スタッフさんたちもみんな親切で積極的で、

また来たいなー。

秋には古墳の前に野外ステージを組んでコンサートとかもやってるみたいですよ^_^

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稲城平和コンサート

昨日のはなことのデュオリサイタルに引き続き、今日は稲城で前橋汀子さんのコンサート。





ヴァイオリンとのコンサートが全く1曲もかぶらず2日続きです。

稲城iプラザはだいぶ前にレコーディングでも使ったことがあるんだけど、その時よりピアノが熟成されていい音色になってきた気がしますね〜。

ホールの響きは素晴らしい。

ここのところいい環境でいつも弾けて楽しいですhappy01

このコンサートは市民団体の方々の主催しているコンサートで、普通にホール主催とかイベンター主催とかのものとは違ってたくさんの方が関わっている。

なので会場入りしたら、一体何事だろうと思うくらいの人が楽屋の廊下にいてビックリしました(笑)

しかし、その分皆さん思いがあってとても温かくて、そしてそういうのってきっとお客さんにも伝わるんでしょうね、すごく温かいいい雰囲気のコンサートになりました。

それにしても、稲城平和コンサート23回の中で初めてスタンディングオベーションが起きたそうで、恐るべし巨匠・前橋汀子!!

なんだか最近とみに絶好調のような感じがしますsmile

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上里はな子&松本和将デュオリサイタル in 狛江

はなことのデュオ、いろいろなところでやっているけど、東京でやるのはなんと3年近くぶり。

そして初めての狛江エプタザールです。

エプタザールは何回か演奏会を聴きに行ったことなんかもあって、素敵なサロンだなぁと思っていたんですが、ひょんなことからご縁があり今回デュオで弾かせていただくことになりました。

ちなみにこんなに素敵な雰囲気。




プログラムはこんな感じ。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

シューベルト:ヴァイオリンとピアノのためのソナチネ第1番ニ長調 Op.137-1 D. 384
ブラームス:間奏曲イ長調Op.118-2 (ピアノソロ)
ブラームス:ヴァイオリンソナタ第2番イ長調Op.100

――――休憩――――
クライスラー:プレリュードとアレグロ (ヴァイオリンソロ)
フランク:ヴァイオリンソナタイ長調

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

ネットに素敵な感想を書いてくださっている方がいたので、許可を得て載せさせて頂きます。

「昨日は夕方16時から、ヴァイオリンの上里はな子さんとピアノの松本和将さんのデュオコンサート@狛江・エプタザール。45分前まで家で昼寝してて、やや寝過ごして慌てて飛び出して小田急線各駅停車に飛び乗っても間に合うというロケーション\(^o^)/。
しっかりとした構成力の中に熱き心を織り込む松本さんの演奏大好きなのですが、昨日初めて聴いた上里さんのヴァイオリンには驚きました。艶やかな音色と確かなテクニックもさることながら、どの曲でもまっすぐ聴く者に届く、一点の曇りもない正統をいく音楽性。すごい人がいるものですね。特にこれほど充実したフランクのソナタはめったに聴けないのでは。世界的な大家の演奏でもどこかデフォルメしたり、ピアノと咬み合わなかったりしてしまいがちなのに、この二人のデュオは堂々と正面から向き合って最後まで緩みなくドラマを作り上げていきました。もっともっと多くの人に知られてもいいし、売り出さなくちゃだめです。
このホールもヒノキ新薬の社長さんの持ち物だそうですばらしい場所でした。ピアノも日本でなかなかお目にかかれない木目のベーゼンドルファーのコンサートグランド。独特の木質の響きと、ダイナミックレンジを兼ね備えたよい楽器でした。」

こんな風に思っていただくと、演奏家冥利に尽きますね^_^

さて、明日は稲城〜sun

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ピーター・ゼルキン

明日のエプタザールで弾くので、最近ブラームスのヴァイオリンソナタをよく聞いている。鉄板はシェリンクとルービンシュタイン。ヘッツェルとドイッチュのものも味わいがあっていい。
そんな正統派好きな自分だけれど、最近図書館で見つけたパメラ・フランクとピーター・ゼルキンのデュオが素晴らしい。すばらしいというか、面白い。
多分書いているうちにほとんどピーター・ゼルキンのことばっかりになってしまうと思うので、パメラ・フランクが非常に伸びやかに自然に歌う素晴らしいバイオリニストだと言う事常に伸びやかに自然に歌う素晴らしいヴァイオリニストだと言う事を書いておこう。
さて、ピーター・ゼルキンは言うまでもなく巨匠ルドルフ・ゼルキンの息子。父ルドルフに比べると少し活動のステージは狭いけれど、父とはまた違ったマニアックな人気がある、というイメージでした。僕は個人的にはよくわからないピアニストの1人で、それも「良くないと思う」ということではなくていまいち自分の理解の範疇の外にいるということ。CDを聞いても縦割りにしか聞こえず、一度コンサートも聞きに行ったことがあるけれど遠くの方でおとなしく弾いているような印象を受けただけだった。そう、このCDを聞くまでは。
最初のうちはやはり、ルバートを極限まで控えて表情も抑え目で、淡々と縦割りで進んでいくようなイメージがあった。しかし、隣で聞いているはなこが「このピアニストは突然怖いほど迫ってくるね」とひとこと言ったところから、いろんなものが見えてきた。確かに、何事もなく控えめに弾いているようでありながら、思い出したように突然目の前まで表情が迫ってくる。
そうしているうちに、だんだん彼の演奏している姿や、家で1人で音楽と向き合っている姿が勝手に浮かんでくるようになった。ナイーブな今にも壊れそうな心を持った青年が(実際はすでに50近いおじさん^^;)、自分の心の中にあるたくさんの難しい感情を冷たい輝きを放つクリスタルのように音にして紡ぎ、しかし奥底から湧き上がる衝動は抑えることができず時に突然激しい音となって表に出てくる。3番の3楽章あたりからは、もはやたかがはずれてしまったかのように、たくさんの爆発的な音が出てきます。そのたびにピーター・ゼルキンの姿が巨人になっていくよう。その姿を見ていると、なぜ淡々と縦割りのように演奏している部分があるのかがよくわかりました。
しかし、どれだけ爆発的な音を出してもその類まれなるコントロールは絶対に破綻をきたしません。コンピューターのような頭脳と完璧な指のコントロールを持って、どんな世界でも美しいものにしてしまう。あまりにも強迫的に激しくて、なのにどこまでも美しくて、聞いているとどんどん笑いがこみ上げてきます。変だからじゃなくて、すごすぎるから。もちろん隣ではなこも大笑いです。これを聞いて笑うと言う感覚はなかなかわからないだろうなぁ。こういう経験を共にできる相手がいるっていうのはいいね。
さて、だからといって明日はそんな屈折した美しさを出すわけではなくて、僕らはこれぞブラームスと言う音楽を目指して演奏したいと思います。2番のソナタは一緒にやるのが初めて。楽しみだ^_^

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ベートーヴェン講座3-2

今日は朝からカワイでベートーヴェン講座。

月光に着いてしゃべりまくって弾きまくってきました。

結局ほとんど全部弾いた気がする。

どの曲も突き詰めるといくらでも奥深くなっていくんだろうけど、やっぱりそれでも悲愴や月光のような曲は格別です。

悲愴はまだ楽章間の繋がりが希薄だけど、月光は本当によく出来てる。

1. どんより曇った空の下の(一見)美しい風景と、そこにこめられた悲しみと死のイメージ

2. つかの間の幻の楽園

3. 嵐と地獄

という感じでしょうか。

1楽章だけがヤケに有名になってしまいましたが、この曲の核というか一番言いたいのは3楽章です。

そのために1楽章はひたすら耐える。7分間も耐えに耐える。

もちろんその中にドラマがありますが、展開があまりに引き延ばされているのと、微細な変化だけで繋いでいくのとで、一見何事も起こっていないかのように見えてきます。

最後のほうでは自分が生きているのかどうかすら分からなくなるほど。

そんな閉塞感から2楽章で一気に解き放たれます。

しかしここで現実的な幸福感を出してはいけない。

どこまでも幻の楽園であり続けないといけない。

それでもトリオを経由してテーマが戻ってきて、最後には本当に楽園にたどり着いたのではないかと錯覚を覚えてくる。

その瞬間最後の2小節の突然のpによって、全てが煙のように消えてしまう。

そこから始まる第3楽章は、恐怖や焦燥感のようなものだけ。

多分色彩はないんだと思う。

いろんなものの動きは見えてくるけど、闇夜のように風景は何も見えない。

たまに主人公の眼差しが見えるくらいです。

恐怖感は幾重にもたたみかけられ、もうコーダであとは終わるのみなのかなと思ったところからまたたたみかけられ、

何度も何度も何度も打ちのめされて、また打ちのめされて、最後には突き落とされます。

絶句するしかないほどの悲劇の場面ですね。

これがもしオペラだったり明確なテキストがあったりしたら、多くの聴衆を絶望の淵に落としてしまうんだろうけど、

幸いなことに純粋音楽なので、絶望すら美しい。

こうやってしゃべったり書いたりしてるとだんだん自分の考えやイメージもまとまってくるので、4月2日のコンサートが楽しみになってきました☆

そして明日はエプタザールで上里はな子&松本和将デュオ。

とある筋からの情報によると明日は雪がチラつくとかチラつかないとか。

ガハハ( ̄▽ ̄)

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