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松本和将&三浦一馬デュオリサイタル in 別府

前の記事にも書きましたが、

懐かしの別府ビーコンプラザでのコンサート。

いろんな場所で16年前の記憶がフラッシュバックしました。

自分にとって一つの大事な契機になったアルゲリッチ音楽祭、

参加していたあの時の感覚を空気感まで含めて思い出せる素敵な瞬間がたくさんありました。

あの頃の未熟だった自分とは今はずいぶん違うけれど、状況も全く違って、

あの頃は完全にチャレンジャーで何も失うものがなかったけれど、今はたくさんの人が自分の演奏を知った上で期待してくれてて、その期待に応えるためには必ず最高の演奏をしないといけない。

自分の人生に残るような最高の演奏なんてそうそう年に1回も出来るものではないかもしれないですが、

毎回そういうレベルでやろうという気概がないと普通にいい演奏すら出来なくなって惰性になっていく。

今回のプログラムは以下の通り。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

・ガルデル=マルコーニ/あなたのいない時 5分 (バンドネオンソロ)
・ピアソラ=マルコーニ/ピアソラ・セレクション 6分 (バンドネオンソロ)
・モーツァルト/トルコ行進曲 3分(ピアノソロ)
・ピーターソン=三浦/夏がくるとき 5分 (バンドネオンソロ)
・パドゥラ/7月9日 4分 (バンドネオンソロ)
・ベートーヴェン:ピアノソナタ第17番ニ短調Op.31-2「テンペスト」

――――休憩――――
・マルコーニ/モーダ・タンゴ
・マルコーニ/さよならのワイン
・ピアソラ/バンドネオン協奏曲 第1楽章
・ピアソラ/天使のミロンガ
・ピアソラ/リベルタンゴ

〜アンコール

ガーシュイン:ラプソディー・イン・ブルー

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

会場の国際会議場は、アルゲリッチ音楽祭の時に公開レッスンにも使われていたところで、

とっても響きのいいホールなんですが、

基本的には会議場。

控室から前回の写真の階段を上がってドアを開けると、突然そこがステージなんです。

舞台袖がない^^;

なので袖で待っていることが出来ないので最初2曲の一馬君のソロの間は控室で待って、それからおもむろに登場してトルコ行進曲を弾いたわけなんですが、

待ってる間ずっと、「なんでこんなシビアな曲を最初に持ってきたんだろう」と軽く後悔していましたcoldsweats01

まだ体も気持ちもあったまってない状態で、何となく勢いだけで弾き始めるととっちらかるのは目に見えていたので、

どんな世界観で弾き始めるかゆっくりイメージして、呼吸を整えてから弾き始めると、

いい音が出た!

さて、ひとたびいい音が出てからがまた大変。

せっかく最初はうまくいったのに最後の方でどちらかってしまったら台無しだ、という心理状態になってしまうのです。

そこで守りに入ってしまったら生ぬるいつまらない音楽になるだけだし、変な攻め方をすると本当にとっ散らかってしまうし、最高の緊張感を要求されます。

たった3分のそこまで難しいわけでもない小品なのに結構神経は使う。

でもその分終わった瞬間に皆さんが喜んでくれているのが伝わると嬉しいですね。

大分のお客さんはとても温かくて、良い演奏だと「ん〜」という感嘆の声まで上げて下さるのです。

そしてパーテーションのところにいちど引っ込んでカズマくんの背中を見ながらソロを聴きます。

彼はとてもストイックで、バランスも取れていて、11歳も歳下なのにいつも良い影響を与えてくれます。

最近何だか頼りがいのある男らしい音に変わってきたような気もするし^ ^

そして前半最後にテンペスト。

大分ではどちらかというと小品を弾くことが多かったですが、こういうどんどん人間の深い部分に入り込んで行ける曲はいいですね。

そして後半はピアソラやマルコーニの作品をデュオで。

マルコーニは一馬君のお師匠さんです。

彼の作ったさよならのワイン、友人を亡くした時に作った曲だそうですが、寂しさから始まって最後は泣き叫ばんばかりに慟哭する、いつ弾いてもグッとくる名曲です。

アンコールのラプソディーインブルーは、最初に共演をした名古屋公演の時にゲネプロでぶっつけで合わせをして、どのメロディーをどちらが弾くか口約束で決めただけのもの。

いつやっても盛り上がるのですが、そんな経緯で誕生したので楽譜が存在しないんです。

なので、毎回リハーサルで記憶を頼りに思い出して仕上げるという、なかなかギリギリなことをしています^^;

でも楽譜がないのも逆に緊張感が出来ていいかもねhappy01

ってな感じで、とてもいいコンサートになりました。

終わった後はもちろん打ち上げhappy02

この前の大分のソロプチミストのコンサートもそうですが、こうやって有志の方々がやってくださるコンサートは打ち上げて皆さんとお話しするところまでが楽しいんですscissors

アルゲリッチ音楽祭以来、6回目の大分公演。

またどんどんご縁が深まれば嬉しいですねairplane



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コメント

昨年の大分ソロプチのコンサート、バンドネオンを聴きにいって、三浦さんはもちろん、松本さんのピアノの音色のファンになりました
今回のビーコンも素晴らしかった!
アンコールのラプソディーインブルー、前回は聴けなかったのでとてもうれしかったです、ピアノとバンドネオンぴったり、ブログによると、結構手に汗にぎるセッションなのですね(^o^)
コンサート後、このようにピアニスト様の感想を拝見できるのも楽しいものですね
お疲れのところアップありがとうございました
地元民ながら、舞台袖が螺旋階段とはびっくりです
小さなピアニストさんもかわいくて、思い出に残るいい時間が、過ごせました
ありがとうございました
またぜひ大分へお越しください
ベートーベン、ブラームスお待ちしてます(^-^)/

投稿: 迷子 | 2015年2月18日 (水) 20時51分

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