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2014年11月20日 (木)

ベートーヴェンソナタ全曲演奏会 in 倉敷

今日はベートーヴェンピアノソナタ全曲演奏会の第6回目でした。

今回は熱情をメインとして、後は第22番、第24番「テレーゼ」、第25番「かっこう」、第26番「告別」というプログラムでした。
熱情はCDにも2回入れているくらいもちろん十八番の曲ですが、後はテレーゼ以外は初めて取り組む曲。
そして正直なところそこまで今までは興味がない曲でした。
そんな曲もとりあえずやらないといけない……全曲コンサートなわけだから。
しかしこんな機会でもなければおそらく一生弾かなかったであろう曲の良さを見つけだし、だんだん好きになっていくというのがこういうシリーズコンサートの醍醐味でもあります。
特にかっこうの2楽章はアンコールででも惹かれるようになりました。
告別も、よく学生が弾くので何度も何度もレッスンはしましたが、僕自身はあまり魅力を感じていませんでした。
しかし、3楽章それぞれにつけられた「告別」「不在」「再会」というキーワードに想いをのせて弾くと、この曲の心象風景が少しずつ見えてきました。
1楽章の導入部が終わりテーマが始まる前のところにdim.があります。自然に弾くと、大きくしていってかっこよくキメたいところなのに、なぜこんなものがあるのか理解ができなかったのですが、告別の心境だからなのですね。それがわかった途端、霧が晴れるように第一楽章のキャラクターが見えてきました。
第2楽章はもともと好きな楽章でしたが、悲しみながらも微笑んだり諦めたり憧れたり、と中期までのベートーヴェンにはなかったようなコロコロと移り変わる心情にさらに共感ができるようになり、最後のところであきらめが希望に変わったところから第3楽章のまるで子供のような喜び方に移るところを見ていると涙すら出てきます。
22番は第2楽章が無窮動のように作られていて、熱情の第3楽章の緊迫感と通ずるところがありますね。

こうやってもがきながらも1曲1曲読み解いていって得たものは、もしその曲をもう弾かなかったとしても一生の財産になるんだろうなぁ、と思います。
さて、来週はカワイ表参道でのベートーヴェンリサイタル。こちらはまだ第2回なので全くプログラムが違うから、気持ちを切り替えて練習しなければ。今度は若くて希望に満ち溢れたベートーヴェンになってきます

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