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呼吸力養成講座 第1回

ピアニスト松本和将とボディトレーナー宮坂博による


「”カラダ”のしくみと使い方」シリーズ

ピアニストのための「呼吸力」養成講座 第1回〜基礎編〜

無事終わりました。

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カラダの使い方の中から今回は呼吸に的を絞っての講座。

やはり基本的にカラダの動きは呼吸から始まっているのです。

宮坂さんにたくさんの生徒達をレッスンしてもらう中で、

やはり僕が演奏する時との一番の違いは「呼吸」だという一つの結論にたどり着きました。

なので、呼吸なしにいくら関節や筋肉の動きを追求しても片手落ちになってしまう。

さて、音楽的に見た時に「呼吸」というのは大きく分けて2種類あります。

一つは音を出すための呼吸。

もう一つは表情を付けるための呼吸。

”打鍵のため”と”流れのため”と言い換えてもいいかもしれません。

息を吸ってそれによってカラダを準備して、吐きながら打鍵をする。

これが最も自然な重さの落とし方です。

試しに、息を止めたまま机をたたくのと、息を吐きながらたたくのとを比べてみるといいでしょう。

うまく吸ってから吐くとなおてきめんです。

ピアノを弾く時でも全く同じことです。

打鍵をする、というのは物理法則に乗っ取ったものですから。

対して、流れ。

ピアノは得てして機械的になりやすい楽器。

音符を点で捉えて、パソコンのキーボードを打つように打鍵していては、

歌うような表情はどうやっても出て来ません。

では、人が表情豊かに歌おうと思ったらまずはどうするか??

そう、息を吸うんですね。

それも深く、豊かな息を吸う。

ピアノも全く同じです。

ただ、歌と違ってピアノは弾きながら息を吸うことも出来るので、

さらに自由に呼吸出来るという点は違いますが。

そう考えると、打鍵のための息はグラフにすると縦のライン、

流れのための息は横のライン。

一つ一つの打鍵をするための息、と流れの息、

これをグラフにしてみると縦の線と横の線の2種類のグラフが出来ます。

ただ、言うまでもなく息は一度に2種類の息をすることは出来ない。

では、どうするか。

どちらかを優先させてもう片方はあきらめる?

いやいや、どちらもいっぺんにやるんです。

打鍵のためには今は息を吸いたいけど、表情を考えると吐きたい。

どっちもやるんです。

吸いながら吐く。

一見不可能なんですが、出来るんですね。

その前段階として、「息を止める」という作業も必要になります。

呼吸は、吸う、吐く、だけではなくて、

吸う、止める、吐く、止める、という4つの種類から出来ています。

止めるのもただ何事もなく止めているだけでなくて、

吸うように止める、吐くように止めるという種類があって、

それぞれ、息自体は止まっているんだけど体の中は、

あたかも息を吸っているように動いていたり、またその逆だったりします。

それを応用させれば、体の中はあたかも息を吸っているように動いているけど、実際は吐いている、ということが可能になるわけです。

そうすると、例えばショパンのバラード1番の冒頭のように、

一度上まで上がるけどその後は沈黙を挟みながら落ち込んで行くのみ、

という場面で1回1回あからさまな息継ぎをすることなく、

ずーっと息を吐き続ける姿勢を取ることによって音楽をつなげることが出来るようになるんです。

これにはかなりの呼吸筋力がいるので、決して簡単なことではないですが、

気持ちがたくさんある人は自然とついてきます。

そして、その「流れのための呼吸」の中にはリズム感も含まれます。

僕自身はよく分かりませんが、やはりダンサーも、特にバレエの分野では呼吸はすごく重要な要素だそうです。

リズミカルに呼吸することが出来なければリズミカルに体を動かすことも出来ない。

もちろんリズミカルに演奏することも出来ない。

では、どんな呼吸をすればいいのか。

書くと長くなりますが、こんな観点から講座を進めていきました。

まずは、宮坂さんに説明をしてもらい、

また事前に撮った僕の演奏の動画を使って、いつどういう呼吸をしているか解説してもらい、

さらにその場で僕が演奏しながら、どういう呼吸をしているか、それはなぜ、どういうイメージから来るものなのか、

などを説明し、最後に3人のモデル生徒を使って軽く公開レッスンのようなものをやりました。

たった2時間の中におさめるので、一つの要素を突き詰めることはなかなか出来ないですが、

実りある時間になったのではないかと思います。

なかなか奥の深い世界ですし、何よりも皆さんになじみのない世界なので、

どこまで分かってもらえるか、というのが難しいところですが。

分析講座のようにある程度世の中に情報があるものではなくて、ほぼゼロから始めるだけですが、

演奏などを通して感覚的に分かっている人はかなり高度なことまで分かるし、

知識として一から学ぼうと思って来た人にはきっと難しいだろうし、

的を絞るのが難しいですが、

でも分かるようになると絶対面白いので是非たくさんの人に見てもらいたいです。

ちなみに今回は何日か前にすでに完売になるほどの注目の高さでした。

そして、講座の最初にも途中にも最後にもくどいほどお伝えしていることなのですが、

この講座はあくまでも「いい音楽」をするための一つの要素として捉えてほしい物で、

体がうまく動かせるようになればそれが素晴らしい、と言っているわけでは全くないんです。

極端な話、いい音、いい表情であれば何でもいいと思います。

ただ、いい音のイメージがあっても、いい音を出したい気持ちはたくさんあっても、

何かが邪魔してうまくいかない。

そんな時に助けになればいいな、と思っています。

なので、始めからイメージなしに出来る物ではないですし、

その部分はこの講座でやる物ではないです。

そして、どんなに体の動きがはちゃめちゃに見える演奏家、

もしくは全く動いてないように見える演奏家でも、

素晴らしい音のする人は必ず素晴らしい動きをしています。

それが独特なものだとしても。

全部解明出来たら楽しいだろうなぁ。

それにしても、僕自身ですら自分でどういう息をしているかたまに分からなくなったりするのに(無意識でやっていることなので)、

外から見るだけでその細かいところまで見抜いてしまう宮坂さんはすごい。

さて、次回はさらに突っ込んだ内容の本質編に入ります。

もう予約が入り始めているようなので、皆さんお早めにlovely

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コメント

松本さん。「呼吸」講座のブログの画像だと、、。
この間は(リサイタルでは)神父様だったけど、
講座だと、不良になっちゃったの、っていうか、、
"サングラス"かけてるの??

投稿: ちゃま | 2013年11月 3日 (日) 11時08分

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