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ベートーヴェンと遠藤周作

ずいぶん前にブログでも書いたきがするけど、遠藤周作の「沈黙」ってベートーヴェンっぽいと思う。
以下ネタバレあり。
あらすじは、宣教師が日本に潜入しました。捕まりました。恩師に再会したら恩師は棄教していました。そして自分も転びました。
たったそれだけ。
出来事自体がものすごく面白いわけではなく、描写が巧みなわけでもなく、美しい文章で魅せるわけでもない。でも、その棄教するまでの過程がものすごい緊張感なのだ。苦しみの中何度問いかけても「沈黙」している神。最後に聞こえた言葉は衝撃でした。
熱情も同じようなものではないか。あらすじは、恐ろしい力が忍び寄ってきて、光を求めて逃れようともがくけれど結局最後は地の底に落ちていく。それだけ。
その過程で運命のモチーフがあちこちから聞こえてくる。
美しいメロディーも華麗な装飾も必要ない。奈落に向かっていく道筋と、あちこちにある伏線や落とし穴をちゃんと表現するだけでいい。
そう考えると、5番あたりはまだまだ道筋も若干ぶれてるし、伏線もいまいち張り切ってないうちに終わってしまう。でも、この路線を模索するにあたって、構造的にもサウンド的にも必要最小限の規模から実験的に始めた作品だと思うと、これまたゾクゾクする。
さぁ、ごたくを並べてないで練習しよう(笑)

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コメント

松本さん、こんばんは^^

簡潔な要約に吹き出しました!smile

カワイのFeelのインタビューで松本さんのベートーヴェンと「沈黙」についてのお話を読んで興味がわいて久しぶりに読み返してみたら、すごくおもしろくて(子どものころ読んだはずなんですがキチジローのこと以外ほとんど忘れてました。)緊張で息苦しくなりながら一気に読みました。
確かに、ベートーヴェンと通じるものがありますね。

それにしても穴吊りはおそろしいですよね~bearing

投稿: ふわふわ | 2013年10月12日 (土) 00時36分

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