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暗譜

ベートーヴェンのソナタコンサートまで、あと3日!!


ソナタ全曲コンサートの第1回となる今回は、

第1番、第2番、第3番、第6番を弾きます。

なかなか初期の作品というのは取り組む機会のないもので、

子供の頃にコンクールやら何やらでやったことがあるのが、

2番の3、4楽章、

3番の1楽章

6番の1楽章

以上(笑)。

後は全部新しい曲です。

全く弾いたことのない新しい曲を仕上げるというのは大変なことなんです。

なんです。

そんなことは分かりきっているはずなのに、

気づいたらキツキツのスケジュール。

GWはほとんどレッスンなどで毎日埋め尽くされていて、その後はトリオのプチツアー。

さぁ、いつ練習するんでしょう。

答えは、練習する暇がないっΣ( ̄ロ ̄lll)

というわけで、5月14日のトリオが終わってから本格的に譜読みを始めた次第で、

もちろん焦りまくりなわけです。

作陽に行ったりなどでその後も3回以上東京と岡山・広島方面の往復をしたので、

新幹線の中は譜読み&暗譜タイムです。

試験前の学生さながら、血眼になって楽譜とにらめっこです。

その時点では、「生涯初の暗譜が出来なかったという理由で楽譜を見ながら弾くコンサート」になるか、とかなり心配してたんですが、

火事場の馬鹿力というのはあるもんですね。

自分は記憶力が決していいほうではない、という記事を前回書きましたが、

それでも1週間ちょっとで暗譜までこぎつけることができました。

これは、じつは記憶力が良かったんだ!!ということではなくて、

工夫の賜物だと思います。

これが、毎日ピアノに向かってとにかく弾きまくるだけだったら無理だったと思う。

特に良かったのが、とにかくたくさんCDを聞くこと。

それも、音楽鑑賞ではなくて、自分の頭の訓練として。

楽譜を眺めていたり自分の頭の中で音を鳴らしていたりしたら、

ある程度ちゃんと最後まで通るくらいまで仕上がっていても、

他の人の演奏で聞くとテンポ感も雰囲気も違って、

ふとした瞬間頭がついていかなくなるんですね。

それを何度も何度もやることで、実際に弾いているのと同じような練習になり、

しかも弾くという作業自体はしていないので、頭の中がクリアーになる、という効果がありました。

その時に重宝したのが、フリードリッヒ・グルダのCD。

何回か全集録ってるのかな。

きつい感じがして前は好きではなかったんですが、聞けば聞くほどシャープな切れ味が心地よくなる演奏です。

「ベートーヴェンの後期のソナタ以外は練習なしでいつでも弾ける」と言っていたのが、この録音を聞いているとよく分かります。

じっくりと練り上げていった他のオーソドックスなピアニストとは違って、

一瞬で頭の中ですべてを把握して、指も完璧に動いている、そんな印象です。

そんなグルダの演奏を、天才の頭の中はどうなっているんだろう?と想像しながら聞いてみると、

いつもより少しだけ頭の回転が速くなったような気がしました。

指を動かす為にはまずは頭を働かせなければならず、普通はそれを練習をすることで出来るようにするんですが、

今回は先に頭の練習だけしてみたわけです。

その後に弾いてみると、不思議とあまり練習していないところでも弾けるんですねぇ。

その後でまた、大好きなバックハウスやケンプ(古いっ!!)の録音を聞きながら頭の中で指を動かすと、

余裕を持って聞けるようになっていました。

さて、あとは安定感を持って本番で弾けるかどうかだ。

初期のソナタでも驚くほど完成度の高いベートーヴェンの世界を、

少しでも聞いてくれる人に伝えることが出来ればいいな。

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コメント

松本さん、頑張ってね〜〜p(^^)q!!

投稿: ちゃま | 2013年5月31日 (金) 12時33分

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