« 2013年4月 | トップページ | 2013年6月 »

2013年5月

暗譜

ベートーヴェンのソナタコンサートまで、あと3日!!


ソナタ全曲コンサートの第1回となる今回は、

第1番、第2番、第3番、第6番を弾きます。

なかなか初期の作品というのは取り組む機会のないもので、

子供の頃にコンクールやら何やらでやったことがあるのが、

2番の3、4楽章、

3番の1楽章

6番の1楽章

以上(笑)。

後は全部新しい曲です。

全く弾いたことのない新しい曲を仕上げるというのは大変なことなんです。

なんです。

そんなことは分かりきっているはずなのに、

気づいたらキツキツのスケジュール。

GWはほとんどレッスンなどで毎日埋め尽くされていて、その後はトリオのプチツアー。

さぁ、いつ練習するんでしょう。

答えは、練習する暇がないっΣ( ̄ロ ̄lll)

というわけで、5月14日のトリオが終わってから本格的に譜読みを始めた次第で、

もちろん焦りまくりなわけです。

作陽に行ったりなどでその後も3回以上東京と岡山・広島方面の往復をしたので、

新幹線の中は譜読み&暗譜タイムです。

試験前の学生さながら、血眼になって楽譜とにらめっこです。

その時点では、「生涯初の暗譜が出来なかったという理由で楽譜を見ながら弾くコンサート」になるか、とかなり心配してたんですが、

火事場の馬鹿力というのはあるもんですね。

自分は記憶力が決していいほうではない、という記事を前回書きましたが、

それでも1週間ちょっとで暗譜までこぎつけることができました。

これは、じつは記憶力が良かったんだ!!ということではなくて、

工夫の賜物だと思います。

これが、毎日ピアノに向かってとにかく弾きまくるだけだったら無理だったと思う。

特に良かったのが、とにかくたくさんCDを聞くこと。

それも、音楽鑑賞ではなくて、自分の頭の訓練として。

楽譜を眺めていたり自分の頭の中で音を鳴らしていたりしたら、

ある程度ちゃんと最後まで通るくらいまで仕上がっていても、

他の人の演奏で聞くとテンポ感も雰囲気も違って、

ふとした瞬間頭がついていかなくなるんですね。

それを何度も何度もやることで、実際に弾いているのと同じような練習になり、

しかも弾くという作業自体はしていないので、頭の中がクリアーになる、という効果がありました。

その時に重宝したのが、フリードリッヒ・グルダのCD。

何回か全集録ってるのかな。

きつい感じがして前は好きではなかったんですが、聞けば聞くほどシャープな切れ味が心地よくなる演奏です。

「ベートーヴェンの後期のソナタ以外は練習なしでいつでも弾ける」と言っていたのが、この録音を聞いているとよく分かります。

じっくりと練り上げていった他のオーソドックスなピアニストとは違って、

一瞬で頭の中ですべてを把握して、指も完璧に動いている、そんな印象です。

そんなグルダの演奏を、天才の頭の中はどうなっているんだろう?と想像しながら聞いてみると、

いつもより少しだけ頭の回転が速くなったような気がしました。

指を動かす為にはまずは頭を働かせなければならず、普通はそれを練習をすることで出来るようにするんですが、

今回は先に頭の練習だけしてみたわけです。

その後に弾いてみると、不思議とあまり練習していないところでも弾けるんですねぇ。

その後でまた、大好きなバックハウスやケンプ(古いっ!!)の録音を聞きながら頭の中で指を動かすと、

余裕を持って聞けるようになっていました。

さて、あとは安定感を持って本番で弾けるかどうかだ。

初期のソナタでも驚くほど完成度の高いベートーヴェンの世界を、

少しでも聞いてくれる人に伝えることが出来ればいいな。

| | コメント (1) | トラックバック (0)

時間変更のお知らせ

6月2日の広島ライフワンさんでの


ベートーヴェンピアノソナタ全曲演奏会第1回目ですが、

当初16時開演の予定でしたが、18時開演になりました。

皆さん、お気をつけていらしてください!!

| | コメント (0) | トラックバック (0)

前橋汀子ヴァイオリンリサイタル in 八ヶ岳

Img_3223a


新緑の美しい八ヶ岳でのコンサート、

いいですねぇ!!

ここの音楽堂は八角形の作りになっていて、ずいぶん前に趙静と一緒に弾いた志賀高原の森の音楽堂と雰囲気が似てるなぁと思ったら、

どちらも吉村順三さんの建築らしいですね。

そして、この八ヶ岳音楽堂には、リヒテルやスメタナ・カルテット、アシュケナージ、ツィメルマンなどそうそうたる音楽家が来ているそうです。

八ヶ岳高原の日暮れを眺めながらのコンサートも、そんな歴史を感じながら演奏するとさらに感慨深いものになりました。

次は旅行ででも行きたい、素敵な場所でしたspa

| | コメント (0) | トラックバック (0)

記憶力

自分は記憶力が良い方ではない。

子供の頃も、一度読んだマンガは2年たっても細かいところまで覚えている、と友達は言うのに、
僕は読み終わってすぐにもう一度読んでも楽しめるほど忘れていた。
2年もたったら主人公が誰なのかすら忘れてしまう。
音楽家の中にもものすごく記憶力の人がたくさんいて、
例えばアルゲリッチやグルダは一度弾くとだいたいのものは覚えられたらしい。
指揮者のミトロプーロスは一日でオケの楽団員の名前を全部覚えたとか、
その日の朝に持ち込まれた現代曲の楽譜が大きすぎて譜面台に乗らないから、という理由で本番までに暗譜をしてしまったとか。
リヒテルは会った人全ての顔と名前を一瞬で全て覚えてその後も忘れることがなくて、それが逆に苦しかったとか。
80プログラム分くらいのレパートリーが常に頭に入っていた、とも言いますね。
まあその辺の異常な天才は別次元としても、
学校のクラス単位で見ても自分よりはるかに記憶力がいいな、と思う友達が何人もいたので、
自分の記憶力は良い方ではないと思う。
そのことで決定的に困ったことはないので、別に悩んだ訳ではないんだけれど、
常々記憶力のいい人は羨ましいな、と思っていた。
しかしこれはもしかしたら神様が僕に与えてくれたプレゼントなのかもしれない。
自分は一瞬で対象を記憶してしまう能力はない代わりに、
皮膚感覚で、体で、心で覚えたものはいつまでたっても忘れない。
一瞬で覚えることは出来ないので、必然的に暗譜をしようとしたら体に覚え込ませるまで弾かないといけない。
情報だけでなく気持ちで向き合わないと覚えることが出来ないものだから、これまた必然的に音楽を深める方向に行くことになる。
気持ちで感じたものは忘れないので、本番を重ねるたびに気持ちをさらに深めていくことができる。
これでもし自分が天才的な記憶力の持ち主だったら、
自分の性格上、多分ほとんど練習しなくなると思うので、
きっと今頃薄っぺらい音楽をしていただろうと思う。
うん、これは神様のプレゼントなんだ。
Img_3214a

| | コメント (1) | トラックバック (0)

まつきとわたるとはなこのトリオ in カワイ表参道

1368584158042.jpg

まつきとわたるとはなこのトリオ、東京公演も無事に終わりました。

広島・倉敷・東京と一日おきに続いたプチツアー、

たのしかったなーhappy01

演奏面では今までで一番手応えがあったような気がする。

しばらくまた本番がないのが淋しくて仕方ないですね~crying

コンサートに来て下さった皆さんありがとうございましたwine

| | コメント (2) | トラックバック (0)

まつきとわたるとはなこのトリオ in 児島

1368367259199.jpg

まつきとわたるとはなこのトリオ、児島公演終わりましたhappy01

すごくうまくいったコンサートの次の本番っていうのは、

「うまく弾けた!」と思って気が抜けてしまうことが多いですが、

しっかり盛り上がりました。

まずはベートーヴェンのトリオ、というのは同じで、今回のソロは、

まずはピアノソロでドビュッシーのアラベスク第1番。

そしてチェロソロでブロッホ:祈り、サマー:ジュリー・オー。

休憩挟んでヴァイオリンソロでヴィタリー:シャコンヌ。

それから最後にブラームスでした。

やっぱりブラームスのトリオは格別です。

あまりにも思い入れが強くて、切なくて、幸せで、

こんな曲に出会えて本当に良かった!!

このトリオで初めての岡山県上陸でしたが、

お客さんたちにも喜んでもらえたようで良かったです!!

また来れるといいな~note

| | コメント (0) | トラックバック (0)

こどものコンサート in 児島

昨日のコンサートの余韻に浸る暇もなく、朝早く(と言っても10時くらいですが…)広島を出て今日は児島でこどものためのコンサートです。

明日はまたまつきとわたるとはなこのトリオのコンサートなんですが、

わたるとはなこを置いてまつきだけ一足先に児島入りです。

ちなみにこのコンサートの正式名称は、「子どもと大人のピアノコンサート」。

いいネーミングですね。

小さい子供さんのいる親御さんはこういう機会でもないとなかなかコンサートを聞きに行くことも出来ないですからねぇ。

今日のプログラム

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

ショパン:幻想即興曲
革命のエチュード
ベートーヴェン:エリーゼのために
シューマン:トロイメライ
モーツァルト:トルコ行進曲
ショパン:エチュードOp.10-1
黒鍵のエチュード
ショパン:エチュードOp.10-8
ドビュッシー:アラベスク第1番
ゴリウォッグのケークウォーク
ラフマニノフ:プレリュードOp.23-5
ショパン:英雄ポロネーズ

アンコール
ホロヴィッツ:カルメン変奏曲
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

こどものコンサートって毎回すごいプレッシャーでかいんですよね。

プログラム自体は、何曲かを除いては寝起きでも弾けるようなオハコの曲を並べてるんですが、

子どもたちは大人が思ってるよりもはるかに感覚が鋭敏で、

こちらが少しでも集中力を切らすと途端に騒ぎ出したりする。

なので、こういうコンサートで静かに聞いてもらえるかどうかというのは演奏家としての試金石でもあるんですね。

今日はほとんどの子どもが静かに聞いてくれたから、とりあえず合格点かな。

面白かったのが、しゃべって説明してる時はなんとなくザワザワしてても、弾き始めるとスッと会場が静かになったこと。

逆じゃなくて良かった(笑)

そしてコンサートが終わって外に出ると、

ようやく晴れてきました。

1368263455285.jpg

雨男パワーもここまでか(笑)


1368263478921.jpg


ちなみに、児島はジーンズの名産地なのでホールの名前もジーンズホール。

1368263495086.jpg

写真では分かりにくいかもしれませんが、座席表もジーンズを使ってますscissors

| | コメント (1) | トラックバック (0)

まつきとわたるとはなこのトリオ in 広島

まつきとわたるとはなこのトリオ広島公演、終わりました( ´ ▽ ` )ノ

いや~、今日は盛り上がったぞ。

初めてのベートーヴェンのトリオ1番もなかなか楽しかった。

これはまだまだ本番の舞台経験が必要ですが。

そのあとのはなちゃんのヴィエニアフスキ:スケルツォ=タランテラ圧巻だったな。

ブラームスのトリオは今までで一番気持ちが入りました。

3人の気持ちと音楽がグーッと一つになって、最後まで一切途切れることなく駆け抜けた気がします。
天気はもちろん雨。

晴れるわけがありません。

そんな中たくさんのお客さんが来てくれて嬉しかったですね。

1368199757687.jpg

写真、トリオはプラス譜めくりの愛弟子です。さぁ、どれが演奏者でどれが譜めくりさんか分かるかな( ̄ー ̄)

| | コメント (1) | トラックバック (0)

一つ終わり…

広島でのショパンエチュード講座、Op.10無事終わりました。

夜中に、「もうあと5分で講座なのになぜかジャージをはいている、どうしよー!」なんて夢を見たり、

バトルロワイアルばりに(見たことないけど)何かに追われる夢見たり、

ここ数日うなされてたんですがちゃんと出来て良かった。

まあなぜこんなに心配だったかというと練習の時間が全くなかったからなんですがaries

他の、曲や音楽の内容を説明する講座なら頭の中で組み立てればいいけど、

エチュードだけはそうはいかないですからねぇ。

しかも、生徒たちはもちろんだけど、広島の音楽界のピアノの先生方が勢ぞろいする場で、

えらそうなことを言って弾いてみたもののボロボロなんてのはぜひとも避けたい。

そんな中夢にうなされてたわけなんですが、

これはやはり冷静に考えると僕の中のエチュードコンプレックスがまだまだ抜け切ってないってことですね。

鍛錬あるのみ!!

講座は昼過ぎには終わって、午後は菊地裕介&松元綾デュオコンサートを聞きに行きました。

松元綾ちゃんは7年ほど前から教えてた、僕のレッスン人生の中でも最初期の生徒なんですが、

その地元での初の大舞台、これも無事終わって良かった。

今はもう留学しているとはいえ、生徒のコンサートを聞くってなかなか緊張するものですねnote

さて、いったん東京に帰って気持ちをリセットしたら、あさってはまたもや広島入りしてトリオの合わせ、

そして広島・ライフワン、倉敷・児島市民交流センター、カワイ表参道でのコンサートです。

早くブラームスのトリオ弾きたいぞ~happy01

あ、もちろんベートーヴェンも^^;

| | コメント (0) | トラックバック (0)

スタインウェイ

1367389979439.jpg

先日のカワイSK5に引き続き、もう1台買ってしまったscissors

| | コメント (3) | トラックバック (0)

« 2013年4月 | トップページ | 2013年6月 »