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2012年の締めくくりは・・・

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2012年もついに終わりを迎えました。

僕自身は、「年が終わるからといって別に何かが終わる訳じゃないし、年が変わるからといって別に何かが変わる訳でもない。」

みたいなポリシーのひねくれ者なわけですが、

なんとなく年の瀬の雰囲気というのはいいものですね。

そして、今までお世話になった方々に対する感謝の気持ちを新たにする区切りという意味では、

大事にしたい時期だなと思います。

いろんなことがあった一年でしたが、

応援し、支えて下さった皆さん、

どんな時もそばにいてくれた人たち、

たくさんの音楽仲間、

何でもわかってくれる昔からの友人、

いろんな人に囲まれて2012年もたくさんの素敵で幸せな瞬間を感じることが出来ました。

コンサートとしては、

今年は2回も東京でリサイタルが出来ました。

3年連続(一年持ち越してしまいましたが)のショパンツィクルスも1月で終わり、

「原点回帰」というサブタイトルを引っさげて10月にはドイツものに的を絞ったリサイタルを開きました。

ここ数年で大好きになり、最高に共感できる作曲家・ブラームスの後期の作品を演奏することが出来たのが何よりも自分としては嬉しかったです。

思い出に残るコンサートとしては5月のNoAコンサート。

こんなに全てがうまくいったコンサートは、後にも先にも数えるほどしかないかもしれません。

まずは主催のシステムヤマトの社長婦人からラフマニノフの「パガニーニの主題による狂詩曲」を指定されたところから始まります。

好きな曲ではあったもののちゃんと取り組んだことのない、しかも超絶技巧のコンチェルトをやるのは久しぶりだったので、

それはもう必死に、文字通り必死に練習しました。

1週間を切った頃からは深夜まで必死に練習する日々。

それも、どういう時に自分が崩れてしまうか、のシミュレーションを何十通りもして、

ある時はCDを聞きながら合わせて弾いたり、ある時は自分の弾きたいテンポではないテンポであえて練習してみたり、

ある時はよそ見をしながら弾いてみたり、

それから2台ピアノでも練習しましたし、なかなか出来ないことですがコンマスの近藤薫君に遊びにきてもらって個人的に合わせをしたり、

とにかくあらゆることをしました。

この年になって技術もある程度出来上がってくると、どうしても自分の引き出しの範囲で出来ることで済ませてしまいがちですし、それで十分弾ける場面が多くなってくるのですが、

学生のような気分でこの初めての大曲に取り組んでしかも成功したことは、自分にとって大きな自信につながりました。

そして、僕の方からお願いしてオーケストラのメンバーに仲間をたくさん入れてもらったのも大きかったです。

ピアノトリオで一緒にやっている上里はな子、向井航を始めとして、芸大の室内楽で教えたメンバーにも声をかけて来てもらって、

あんなに安心して包み込まれるような気持ちでコンチェルトを弾けたのも初めてかもしれません。

とにかく、何かうまくいかないことがあれば、「ああ、あの時の感覚を思い出せばいいんだ。」という一つの大きな転機になったコンサートでした。

そして、そのピアノトリオで11月に全国ツアーをしたもの大きなイベントでした。

どうしても日頃忙しくしていると、たとえリサイタルであっても、その日になって初めて切り替えをしないといけない場面が増えてくるんですね。

3日前に他の本番があって、次の日もまたレッスンがあり、打ち合わせや原稿書きなんかもある中なんとかプログラムを仕上げて、

本番の日になって集中力を高めてステージに向かう。

もちろんプロとして当然の生活ではあるんですが、

ツアーをしていると他のことが何にも出来ない。

練習できないから他のプログラムのことは考えられないし、

東京や倉敷・広島にいないからレッスンも打ち合わせも出来ない。

自然と今弾いているそのプログラムだけに神経を集中するようになるんですね。

しかも、一人ではなくて気心知れた仲間と一緒なので、安心してそこに浸っていられる。

高校生の部活にも似たような、音楽に燃える感覚になれて、

ツアーが終わった後はしばらく頭がぼーっとしていたほどでした。

他にもバンドネオンの三浦一馬君との出会いもありましたし、

前橋汀子さんとの共演はいつも通り刺激的なものでした。

全国各地で開いて下さったリサイタルや室内楽コンサートなど全てが大事なコンサートでした。

能登との縁が深くなったのも嬉しいですね。

教えるほうでも大忙しの一年でしたが、

今年は特に生徒の本番やコンクールを聞けることが多くて、

また自分から持ちかけた生徒たちとのコンサートなどもあったりで、

充実した一年でした。

生徒の演奏に感動することもしばしばで、自分のちょっとした一言でガラッと演奏が変わってくれるような心の交流がたくさんあったりで、

自分の演奏にとっても大きなインスピレーションになる場面がたくさんありました。

それから、今年コンサートで言われた言葉ですごく嬉しいものがありました。

7月7日の岡山県・和気町(旧佐伯町)での守屋剛志くんとのデュオリサイタルで、

僕のことも小さい頃から知っている守屋君の地元のヴァイオリンの先生から、

「うまくなったね。音楽だけになってきたね。」と言われたのはきっと一生忘れることのない一言だと思います。

さぁ、来年はどんな年になるかなぁ。

というこの記事を書いてるのはもうすでに年の明けた1月1日なわけですが(笑)。

では引き続き新年のブログを書くとしましょう☆

皆さんよいお年をhappy01

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