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初めてこの目で見る被災地~石巻~

眠い目をこすりながら早朝8時半に仙台のホテルを出て、

車で石巻の法音寺に向かいました。

ウトウトしそうなくらい眠かったのですが、

石巻在住の運転手さんのいろんな話で目が覚め、

そしてわざわざ通って下さった被災地の光景に、

言葉もありませんでした。

そこには家がぎっしり建ち並んでいたんですよ、と言われても全く想像すら出来ないほど何もない荒野に、

時たま1階部分がごっそりと抜けてしまった家が残っていました。

それが悲惨な光景なのかどうかも分からないくらい何もない。

きっと子供さんが弾いていたであろう変わり果てた色のアップライトピアノが、

かろうじて流されずに残っている家もありました。

今日のコンサートは法音寺というお寺でのコンサート。

前橋さんはもう2回来られているそうです。

一度お寺の本堂で演奏をしてみたかったので、

それがかなったのは良かったのですが、

あんなにたくさんの人が涙を流していたコンサートも他にないかもしれません。

もちろん前橋さんの音楽のすごさもありますが、

いろいろ湧きあがる思いがそれぞれ一人一人あることでしょう。

でも、現地の方々のすごいのは、

普段は決してつらそうな顔を見せないどころか、何も知らずに会うとみんな何も問題なく生活しているような笑顔を見せてくれるところです。

その笑顔のまま、「実は父も流されてまして。」とか「うちも流されて、このコもピアノを弾いていたんですが今は仮設住宅で。」とか、

そんな話を聞くとどう言葉をかけていいのかすら分からなくなります。

それを普通の日常の出来事のように語らなければならないほど、

あの日の地震と津波は大きなものだったんですね。

僕らには何にも出来ない。

何一つ出来ないけど、何かしないといけない。

一番大切なことは、1年後でも2年後でもまだ現地は復興しているわけではないんだ、ということを常に思っていること。

もう過去の出来事になりかけている大震災ですが、まだまだ続いているんです。

それを忘れずに支援をずっと続けていくことが大切なんだ、

ということに改めて気付かされた石巻訪問でした。

なんだか暗い感じの文章になってしまいましたが、

コンサートもその場の雰囲気も本当に明るくて楽しいものだったんですよ!!

被災地だというのが信じられないくらい。

みんな前を向いて生きてる。

僕らも頑張らなければ!!

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コンサート」カテゴリの記事

コメント

石巻…
あの状況を見て来られたんですね。
私は4月に行ったきりです。
でも行かないと分からないことが沢山ありました。
演奏を聴かれた方々、どんなに嬉しかったことでしょう。
松本さんもお体大切に、演奏活動頑張ってください。
 ps.ラーメン…私も大好きです!でも時々低GIの食事を意識している今日この頃です。ほんとに時々(笑)ですが。ちょっといいですよ。

投稿: ぺ | 2011年11月25日 (金) 15時31分

奇しくも、というか、同じようなタイミングで、私も東北の地で歌を演奏してくることができました。その会場の温かい拍手や、連盟の理事長のお話に会場中が涙し、共に祈ったこと、忘れられません。あの日のことを決して忘れていたわけではないけれど、この場所に来て歌うのを目指してしていた人、あるいは聞きに行くのを楽しみにしていた人たちの中にも命を落としたかたがいらっしゃったのだと思うと、涙が止まりませんでした。松本くんの演奏された会場の様子も目に浮かぶようで、胸がいっぱいになりました。

投稿: hiroe | 2011年11月22日 (火) 22時13分

今日地元の温泉に行ったら福島の原発事故で東京に避難されてる方がいて、ちょっとだけですがいろいろお話しました。今年は大変な、本当に試練の年だと思います。松本さんのピアノ、まっすぐ心に届くから 涙がでちゃうんですよね。でも泣くって大事だと思います。我慢してると辛いから。

投稿: 手毬猫 | 2011年11月18日 (金) 21時22分

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