« 広島 | トップページ | リサイタル in 三原久井 »

リスト:ソナタロ短調

やっぱり偉大な先人たちの録音を聴くことは大事だ。

もともと僕はすごく聞くのが好きなタイプで、

CDも山ほど家にあります。

学生時代は、家賃は奨学金でまかなえていたので、

コンサートでギャラが入ると、自転車で西日暮里から銀座のヤマハまで行って楽譜を何十冊も買うか、

新宿のタワーかHMVに行って(こっちはさすがに電車ですが)CDも山ほど買うかしてたものです。

一番たくさん聞いたのはラフマニノフの2番のコンチェルトで、

多分30種類くらいは録音あるんじゃないかなぁ。

ここまでたくさん聞いてる人はいないだろう、と思ってたら、

ラフマニノフの2番コンチェルトのいろんなピアニストの聞き比べの本が出ていて、

あの曲を聴くだけで本まで書いてしまうとは、

さすがに負けた、と思いましたがpig

それに次ぐくらいいろいろ聞いたのがリストのソナタロ短調。

なんせ初めてレコーディングした曲ですから、

とにかくいろんな人の録音を聴いて研究をしたわけなんです。

しかし、当時はホントに驚くほど弾けなくて、仕上がらなくて、

なんで他のピアニストはみんなここまでちゃんと弾けるのか、と自分のテクニックのなさを嘆いたものでした。

だって、70を超えたホロヴィッツのほうがまだ20歳の自分よりはるかに弾けてるわけですから。

普通に年齢だけ考えたら絶対ありえないはずなのに。

その時たくさん聞いた録音を、ここ半月くらいまたたくさん聞き返してます。

やっぱりホロヴィッツは別格。

録音なのにこんなに心に染み入る音が出せる人は、他にはいないですね。

生だったら、いい音を聴いた瞬間にホール全体の空気感が変わるような体験をした方もいると思います。

ホロヴィッツはそれを、スピーカーを通した音でも出来てしまうんですね。

一体生で聞いたらどれだけすごいものなのか。

聞きたかったな~~。

そういえば先日、「モーストリー」の取材で”ピアニストが語るピアニスト”というタイトルで、

伊藤恵さん、青柳晋さんと座談会をしたんですが、

お二人とも生でものすごいピアニストをたくさん聞いてるんですね。

特に伊藤さんなんか、

リヒテルもミケランジェリもグルダも聞いてるとか。

そして、僕のルーツとも言えるホロヴィッツの2度目の来日コンサート、

1986年のことだったので僕はその時7歳だったんですが、

青柳さんはそれを生で聞いてるらしい。

うらやましすぎる!!!

録音は後からいつでも聞けるけど、生はその時しか聞けない。

もう二度と聞けない存在になってしまうかもしれないし、

またコンサートをする演奏家でも、その時のその同じ音は二度と出せない。

最近忙しくてなかなかコンサートを聴きにいけてないけど、

なるべくいろいろ行かなきゃな~~。

そうそう、リストソナタの話でした。

他にiphoneに今入ってるのは、

ポリーニ、ツィメルマン、アルゲリッチ、コルトー、ギレリス。

久しぶりに今ツィメルマンを聴いてるんですが、

いいですね~~note

何よりもこの完成度!!

決して一音でゾッとさせる演奏ではないけれど、

緊張感が見事に構築されていて、どんどん引き込まれて持って行かれる。

たくさん方法論を知っている今こそ、

いろいろ聞いて方法論の縛りから解き放たれないといけない。

全ては解き放たれた時に始まる。

まだまだ道は遠いけど、

最高の一音を出す、

求めるものはそれだけかな。

|

« 広島 | トップページ | リサイタル in 三原久井 »

CDなどを聞いて」カテゴリの記事

コメント

私は,松本さんの最初のアルバムのリストのソナタを聴いて松本さんのファンになりました。ぜひ,生で聴いてみたいです。エコルマでのソロの演奏会をお待ちしています。

投稿: たまきママ | 2011年10月24日 (月) 14時24分

リストのソナタってもううそsign05shockってくらいドラマティックですよね〜heart04 それを明日は生で聴けると思うとほんとにほんと〜に楽しみですsign03 語りかけてくれているような松本さんのピアノの音色むちゃむちゃ楽しみにしてますsign03

投稿: yoko | 2011年10月22日 (土) 15時02分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/513406/53051354

この記事へのトラックバック一覧です: リスト:ソナタロ短調:

« 広島 | トップページ | リサイタル in 三原久井 »