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朝日カルチャーセンター ~熱情ソナタ~

モーツァルトのコンチェルトの翌日、

朝日カルチャーセンターも予定通り行われました。

こちらは驚くことに、予定していた方はほとんど来られてました。

やはりこの時期、

震災の話を避けては通れません。

まずはこんな中でコンサートなどのイベントを決行する意義、

音楽家には何も具体的な助けが出来ない、ということ、

それでも、何か出来ることがあるということ、もしくはそう信じたいということ、

そんな話をしてから講座を始めました。

本当は何か心の癒しになるような曲目だったら良かったんですが、

この緊迫した時期に皮肉なことに最高に緊迫感のある熱情ソナタ。

それでも、来て下さった方はそれでもいいと思って来ているのだと思い、

熱情の説明に徹しました。

中期のソナタの頂点に君臨するこのソナタは、

極限まで無駄をそぎ落として、極限までの緊張感を持って、

全ての要素が考え抜かれて作曲されているので、

一音一音にまで説明をすることが可能なほどです。

あまりがちがちに固めた講座にしたくなかったので、

あまりしゃべることを考えずに言ったのですが、

いくらでも言いたいことが出てくる!!

すごい曲です。

この曲に愛情や感傷というようなふわっとしたニュアンスはほとんど必要なく、

完璧に造形された音の羅列を全て解き明かしていくことが最も大切なので、

自然と講義は極めて論理的なものになってしまいます。

なので、あまりにも専門的になりそうな時は、ベートーヴェンの他の曲や他の作曲家の曲も引き合いに出しながら、

熱情一色にならないように心がけました。

次回は31番のソナタで、晩年のベートーヴェンの高貴でロマンティックな一面を紹介出来ればと思います。


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コメント

音楽は人が生きていく為に、なくてはならないものだと思います。

想像を絶する過酷な歴史の中で生まれ、困難な時代を幾多も乗り越え、今なお世界中で愛され続ける理由がそれです。

音楽家にしか出来ない大切な使命を担っておられると思います。

これからも心に響く演奏を聴かせて下さい。
応援しています!

投稿: 言葉を越えて | 2011年3月22日 (火) 20時21分

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