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RSKチャリティコンサート

一昨日は打ち上げ後にもかからわず深夜に更新(と言っても写真を載せただけですがcoldsweats01)出来たのに、

昨日は東京に帰って力尽きて寝てしまいましたthink

コンサートを振り返って。

初めてのラヴェルのコンチェルト。

苦手意識のいまだに消えないフランス物。

しかも、1月はものすごく忙しくて、2月も前半はベルリンで試験の曲を必死にさらってたり、

その後は佐藤俊介君との共演があったりで、

練習時間もろくに取れず、3,4日前にもまだ暗譜を必死にしている状態。

しかも、ドイツ物やロシア物のように勢いだけでなんとかすることが出来なくて、

繊細にきめ細かに仕上げないと色が出てこないので、ちょっとしたことでも崩れやすくなってしまうんです。

不安で不安で。

でも、オーケストラとのリハをやってみると思いの他うまくいって。

ちゃんと弾けたというのはもちろんですが、オケの各パートも余裕を持って聞きながら、自分のピアノをそこに乗せていって一体感を出すことも思ったよりずいぶんうまく出来たし、

いい流れで本番に臨めました。

リハも毎回録音を録って、最初は慎重になりすぎて音楽が止まってるように聞こえたり、

2日目のリハでは、ちょっと勢いを出したほうがいいかなぁとか思って弾いてたら、

今度は体丸ごとぶつかって行ってるようなイノシシのようなラヴェルになってたり、

ちょっとずつそういうのを修正しながら、

きっと本番では一番いい演奏が出来たんじゃないかな。

特に2楽章は、間違いなく本番で何かが自分の中に降りてきてたような感覚がありました。

しかし、フランス物ってやっぱり難しいなぁ。

なんだか突き詰めようがない、というか。

ドイツ物なら、ひたすら自分の奥深くを掘り進んでいって、とにかくいろいろ考えて、

論理的にも考えを整理して、ず~~んとどこまでも重心を低くしていけばそのうち弾けるような気がするし、

ロシア物なら、その色濃い世界をさらに濃く表情つけていけばいいような気がするし、

でもフランス物の場合は、余計なことはせずに、少し距離を取って、少し斜めから物を見るような感じで、

「言いたいことはたくさんあるけど、全部そのままは言わないぜ。」っていうような、

ある意味ちょっとひねくれたような世界を出さないといけないわけで、

その中で実はその後ろに広がっている無限の哀しみとかを表現する、ってすごく難しい。

泣き咽ぶくらいのほうが表現しやすい。

でも、素顔を見せないからこそ見えてくる美しさのようなものがあって、

それがもっともっと出来るようにならないと、このラヴェルの、特に2楽章の世界は表現できないんだろうなぁ。

もっとフランス物も勉強しなきゃ。

さて、自分に対してのプレッシャーも大きかったラヴェルが終わった後は、

一気に気分が晴れて楽になって、そのままの勢いで太鼓との共演に入ったら、

今までで最高に盛り上がったドビュッシーのゴリウォーグのケークウォークになりましたnote

盛り上がりすぎて、暴れすぎて、アドリブの時の取り決めをすっかり忘れてピンチもあったんですが(笑)、

そこは勘のいい泰嗣君のこと、そしてもう何度もやってきている信頼感もあって、

何事もなかったかの用に次に行けましたscissors

ものすごい形相で目と目で合図を交わしていたことは秘密ですchick

そういうアクシデントも、緊張感を高めてさらに盛り上がらせるきっかけになるってのは、アドリブのある音楽特有のことですよねぇ。

クラシックだったらありえないことで。

ジャズ好きな人は、相手が予想外の出方をしてどうやろうか困ってるところを見るのが面白い、なんて聞き方もあるようですしshine

要は、予定調和ではないところに面白さがあるってことですよねぇspa

ゆふおろしとチャールダッシュはオケ付きでやったんですが、これも面白いですねぇhappy01

もちろん、オケのように大きな団体を動かすには、ちゃんと予定されたことを予定通りにやらないとまとまりようがないので、いつものように好き勝手やることはありませんが。

編曲も素晴らしかったけど、ちゃんと聞こえたかな?

さすがに、反響版も組んであるコンサートホールでの太鼓との共演は、音響的にはかなり難しいところもありましたが、

やっぱりでも勢いがあっていいねぇgood

どうなることかと心配なこともたくさんありましたが、今年も終わってみればお祭りのような楽しいコンサートでしたnote

このご時勢に地方の民放がこんなに大きなクラシックのコンサートをやってるって、本当にすごいことだ。

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コメント

松本さん、コンサートお疲れ様でした~
松本さんのラヴェル聴きたかったです。ラヴェルって、水のimageがありますが、ピアノ協奏曲の第二楽章も、ラヴェルの涙なのでしょうかそれもむせび泣く涙ではなく、寸止めの涙かもしれませんね。 松本さんに、ラヴェル降臨sign03
ラヴェルというと、昔みたクロードソーテ監督の愛をひく女という映画に音楽が使われていたのが印象的でした。バイオリン職人と美人バイオリニストの交錯する孤独な魂の物語でした(たしかうろ覚え)
ラヴェルも表立っては表さないけれど、孤独な魂の持ち主だったかもしれませんね~
今度ジックリCD聴いてみます! 松本さんもゆっくり休んで下さ~い

投稿: 眠り猫2 | 2009年3月 9日 (月) 21時43分

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